...あの「いただきません」の異様な冷厳が理解できた...
太宰治 「水仙」
...妻は相変らず冷厳な近寄り難い気品を漂わせつつ...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...皇室は煩雑にして冷厳なる儀礼的雰囲気の裡(うち)にとざされることによって...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...常に常識的で冷厳であった...
豊島与志雄 「自由人」
...それは精緻、冷厳、鋭利、正確、一言にしていえば「胸のすくような切れた感じ」である...
中井正一 「絵画の不安」
...截断的なるきわだてる明瞭、精緻、冷厳、透徹、あたかも機械に見いだす情趣がすなわちそれである...
中井正一 「探偵小説の芸術性」
...この現実の冷厳さの中に本気に立ち直るすべを知ったのであった...
中井正一 「図書館法楽屋話」
...だが冷厳の錬金術...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...と、雪之丞の、冷厳な瞳が、闇を貫いて、広海屋の店前をみつめたとき、飛ぶように駆けつづけて来た辻かご――「ホイ! ホイ! ホイッ!」と、先棒、後棒、足が止まって、タンと立つ息杖、しずかに乗りものが、下におろされる...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...顔立ちばかりは卓越していた父親そっくりであるという自然の冷厳なしきうつしとともに...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第三巻)」
...冷厳極る流血鬼のようにしか考えられませんでしたが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...もっと冷厳な、もっと深い関心からだ...
三好十郎 「恐怖の季節」
...あんなに冷厳な態度を執(と)って後輩の田舎者である俺を欺弄(かつ)いでおられるかも知れない...
夢野久作 「少女地獄」
...冷厳なものであるかという事が...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...それは冷厳無比な智力に肌をひっ附けているような...
横光利一 「旅愁」
...武蔵が敵に対しての残忍なほどの冷厳さと...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...冷厳な現実としてのしかかってくる...
和辻哲郎 「藤村の個性」
...ここでは冷厳な現実のために...
和辻哲郎 「藤村の個性」
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