「写る」の意味
写真や映像に映し出される
小説での「写る」の使い方
...写真には自信がないらしく、これで写るかな、などと呟(つぶや)きながら、それでも三四枚写した...
梅崎春生 「黄色い日日」
...其外風呂の中に這入る品なれば何でも明らかに写るという機械も御座い升...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...この一般的な傾向は無論出版界の一般的な情熱となって鮮かに眼に写る...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...鏡に写る像と実物との幾何学的な相違――それは Spiegelung による左右の区別であるが――(Kant, Prolegomena, §13)...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...とにかく写るようにするまでが...
中谷宇吉郎 「写真と暮した三十年」
...幽霊が銀の粒子に作用するような電磁波を出すので写真に写るという決論にはなかなかならないよ...
中谷宇吉郎 「寅彦夏話」
...灯(ひ)に写る床柱(とこばしら)にもたれたる直(なお)き背(せ)の...
夏目漱石 「一夜」
...シャロットの路(みち)行く人もまた悉(ことごと)くシャロットの女の鏡に写る...
夏目漱石 「薤露行」
...眼に写るものの見えぬほど...
夏目漱石 「草枕」
...窪(くぼ)んで硝子張(ガラスばり)のように凄(すご)い眼がありありと写る...
夏目漱石 「琴のそら音」
...頭でっかちで目の突き出た自分の小さい姿が写るのが恥ずかしかった...
林芙美子 「泣虫小僧」
...落葉ども昔住みつる木の影の写ると知るや暖き庭これもいつもの万有教的観察のあらはれで...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...大きく丸く凝つと眺めてゐるものゝその眼に写る物象は...
牧野信一 「歌へる日まで」
...泣いた顔が笑つたやうに写る...
牧野信一 「鏡地獄」
...鏡に写る自分の子らしくも見られるのであるとお思いになって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そんなにぴったり写るものじゃあない...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...顔が写るほどよく拭きこんであり...
山本周五郎 「風流太平記」
...今抱(いだ)いているであろう血腥(ちなまぐさ)い想像の姿が私にはアリアリと写るのであった...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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