...繊婉にしてよく幽渺たる趣を兼ぬ...
芥川龍之介 「佐藤春夫氏の事」
...待ち兼ぬるのみなりき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...米国の寺院は説教場のほかに待合所を兼ぬるものなり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...物の用にも立ち兼ぬれば...
巌谷小波 「こがね丸」
...恩を仇の泥棒猟師の女房にコロリと一杯喰ってアベコベにフン縛(じば)られる田舎相撲らしい総身に知恵の廻り兼ぬるドジを時々踏むほかは...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...リットンやユーゴーらの操觚者と政治家とを一身に兼ぬる文明的典型を学ぶようになったからだ...
内田魯庵 「四十年前」
...一人にしてその二を兼ぬる人ははなはだまれである...
寺田寅彦 「知と疑い」
...『ああ恩愛と威光とを兼ぬるかしこき舅君(しうとぎみ)...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...妙算世にも比なき智仁を兼ぬるほこさきに南夷いくたび驚きて君を崇めし「神なり」と...
土井晩翠 「天地有情」
...天の莊嚴地の美麗花かんばしく星てりて「自然」のたくみ替らねどわづらひ世々に絶えずして理想の夢の消ゆるまはたえずも響けとこしへに地籟天籟身に兼ぬるゆふ入相の鐘の聲...
土井晩翠 「天地有情」
...いつ帰るとお請合いを致し兼ぬるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...立会のことと両様を兼ぬるなり...
福沢諭吉 「京都学校の記」
...町用を弁ずるの傍に生徒の世話をも兼ぬるゆえ...
福沢諭吉 「京都学校の記」
...これに兼ぬるに物理の知識をもってすれば...
福沢諭吉 「経世の学、また講究すべし」
...しかれども兼ぬるに高節をもってする人は決して獲易(えやす)くはない...
穂積陳重 「法窓夜話」
...No man may be both accuser and judge.(プルータルク)何人(なんぴと)も訴人と判官とを兼ぬる能わず...
穂積陳重 「法窓夜話」
...遂に蘭軒をして儒にして医を兼ぬるものたらしめたのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...戸じまりも充分に出來兼ぬるほど荒れ古びた家で...
若山牧水 「樹木とその葉」
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