...蚊帳其者の感じが既に夏らしく爽かな氣分を誘つて來る...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...新夫婦其者(そのもの)には何のめでたきことあらむや...
泉鏡花 「愛と婚姻」
...生きた木虱其者を産むのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...文人其者の社会的価値を認めたからではなかった...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...先ず民衆其者を持つ事から始めよ...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...生活其者が吾々の光栄ある観物になる筈である...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...製法以上諸種の石器(いしき)の製法(せいはう)は石器其者の形状(けいじやう)を見ても推察するを得れど...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...其者ひとり王たらむ』...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...他に先んじて凶運と死とに其者出で逢はむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...100死と運命と臨めるは我が兩人の中いづれ?其者は逝け...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...其者に 350其親戚の男女らは火葬の禮を致すまじ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...懷疑論者の論議其者が已に幾多の概念や矛盾律や三段論法やを道具に使つて居る...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...之によりて自然主義其者の議論の精錬を促し...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...斯ういふ論議上の矛盾を指斥したのみで自然主義其者が直ちに破れたと見るは間違である...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...一ト言(こと)心(こゝろ)に染(そ)まる事(こと)のあれば跡先(あとさき)も無(な)く其者(そのもの)可愛(かわ)ゆう...
樋口一葉 「われから」
...其者こそは此の谷間に開墾を始めた最初の人間であつた...
ビョルンステェルネ・ビョルンソン Bjornstjerne Bjornson 宮原晃一郎訳 「鷲の巣」
...其者は必ず瘋癲(ふうてん)ならん...
福沢諭吉 「帝室論」
...其者を犯人として刑に行ふ様の類もあるとか...
穂積陳重 「法窓夜話」
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