...互いに相全きことを得るなり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...今日の人間の団体生活は実に不完全きわまるもので...
丘浅次郎 「理想的団体生活」
...法とは全き法のみである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...然も彼等の主観は客観の全き姿を取って現われて来た...
中野秀人 「第四階級の文学」
...全きり記憶に殘つてゐない...
萩原朔太郎 「中央亭騷動事件(實録)」
...全き現在の即ち生の全體の壞滅...
波多野精一 「時と永遠」
...全き人間ではなく單に一部分に過ぎぬ魂ひにのみ關する事柄にをはらしめた...
波多野精一 「時と永遠」
...つひには全き世界一切の存在をも支配の鵬翼の下に收めるに至るを知るであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...全き永遠はわれの所有に歸するであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...主體が全き自己をもつて責任を負はねばならぬ事柄となる...
波多野精一 「時と永遠」
...全き自己が他者のものであるとともに全き他者は自己の所有に歸する...
波多野精一 「時と永遠」
...あなたを餘所にして全き自分があり得ようとも思へないのを...
水野仙子 「道」
...人間には一つも全き物の与えられぬことを3240己は今感ずる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...その感じで全き祝福を得た時...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...技術への全き支配と離脱とがある...
柳宗悦 「工藝の道」
...全き工藝とは呼ぶのである...
柳宗悦 「工藝の道」
...この錯誤からして第二には民藝品への全き忘却が伴ったのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...背景を成す沸き立つような半ば光輝を帯びた雲は、曖昧で希薄な、地球を遥かに離れた<彼方であること>(*14)を暗示する言語に絶した何かを抱き、遥かな距離を、全き孤絶を、侘しい荒廃を、足を踏み入れることも測鉛を投ずることも叶わぬこの南の世界の悠遠の死を、ぞっとする程に思い起こさせた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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