...「あの女は先天的に堕落の要素を持ってる...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...先天的にきまった性質は変えようと思っても変えることは出来ない...
高浜虚子 「俳句への道」
...現在――従って云わば先天的に――どうして証明するか...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...但しかかる法則は物理学に於て経験的に決定されるべきものであって形而上学に於て先天的に確定することは出来ない...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...固より吾々は経験の範囲に属する筈のこの種類の考え方が不可能であることを先天的に証明出来るとは思わない...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...吾々は先天的に之を説明し得なければならない...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...この理論によると世界の人種の間には先天的に優劣の差があるのであって...
戸坂潤 「辞典」
...先天的に色盲のような男で...
中里介山 「大菩薩峠」
...本来、そうまで下手に出るはずはなかろうに、先天的に、お角さんほどの女が、この人にだけは一目も二目も引け目を感ずるらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...さればといってこの二派が先天的に哲理上こう違うから微塵(みじん)も一致するものでないという理窟(りくつ)も書いてなし...
夏目漱石 「創作家の態度」
...かくて先天的に孤獨不運な私は...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...先天的にデモクラチックで徹底したる自由主義の民族である...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...先天的にそれを惡むのだ...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...一探偵小説を、一般の小説から、特にきりはなして、これを特殊の眼で見、特殊の批評の尺度をもってこれにのぞみ、あたかも、探偵小説が、先天的に、特殊の価値を約束されているように見做すのは、間違いであると私は考える...
平林初之輔 「日本の近代的探偵小説」
...この女に先天的にこんな明るい運があつたのだ...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...蜂には先天的にまゐつてゐるらしい...
横瀬夜雨 「べつ甲蜂」
...その才分の先天的にない人が...
吉川英治 「折々の記」
...先天的に淫(みだ)らにできていたんじゃ...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
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