...其一半は兀兀(こつこつ)三十余年の間...
芥川龍之介 「「鏡花全集」目録開口」
...わたしが毎日食つて、飲んで、寝てゐるから、それからわたしがいつかは年が寄つて、皺くちやになつて、頭が兀(は)げるから、食ふ事、飲む事、寝る事、頭の兀げる事、その外そんな馬鹿らしい事を、一々のべつに考へてゐなくてはならないと云ふのですか」と、もう好い加減に相手になつてゐるといふ調子で云つて、学士はその坐を立ちさうにした...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「死」
...秋天一碧の下に兀(こつ)として聳え立つ雪白の大校舎である...
石川啄木 「葬列」
...兀(は)げた汁椀を二つ添えて...
泉鏡花 「薄紅梅」
...先生の宅に出入する幕賓連中迄兀々(こつこつ)として筆をこの種の田舎新聞に執ったものだ...
泉鏡花 「おばけずきのいわれ少々と処女作」
...いずれも恐ろしい兀鷹(ズール)族なのだそうだが...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...又はその前白根の突兀たる頂邊に夕月の輝きそめる宵...
近松秋江 「箱根の山々」
...そのローマンチックな突兀とした双子山の山容を仰ぎ眺めることを樂みにしてゐた...
近松秋江 「箱根の山々」
...海に没して巌角(いわかど)の突兀(とっこつ)たるところ...
中里介山 「大菩薩峠」
...大山阿夫利山(おおやまあふりさん)が突兀(とっこつ)として...
中里介山 「大菩薩峠」
...赤兀(アカハゲ)など...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
......
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...吉はふふんと言つてあの兀頭(はげあたま)には惜しい物だ...
樋口一葉 「わかれ道」
...兀(はげ)ちよろけの洋服(ようふく)に毛繻子(けじゆす)の洋傘(かうもり)さしかざし...
樋口一葉 「われから」
...兀々と書くうちに善蔵氏の紹介で知遇を得た「中央公論」の故滝田哲太郎氏に認められ激励の手紙を頂いたり...
牧野信一 「文学的自叙伝」
...この寺の建築は小き者なれど此処の地形は深山の中にありてあるいは千仞(せんじん)の危巌(きがん)突兀(とっこつ)として奈落を踏(ふ)み九天を支ふるが如きもあり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...望ところ連山垣墻(ゑんしやう)のごとく東南に突兀(とつこつ)たる山あり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...これもこの一例だけでは余り突兀(とっこつ)としていて...
柳田国男 「年中行事覚書」
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