「儚」の意味
はかない
小説での「儚」の使い方
...それは全くもやしの茎がポキント儚く折れるやうに今にも折れはしないかとハラハラする位に無理にのけぞらせて...
高見順 「かなしみ」
...今日までもそうした哀れな死刑囚どもの儚(はかな)く(もが)いた文書の上に...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...人の命の脆(もろ)さ儚(はかな)さが...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...儚なくなるような苦痛が伴うのだ...
戸坂潤 「読書法」
...それからは妙に儚い気持に沈み込んでゆきました...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...何と云ふ儚(はか)ない...
長與善郎 「青銅の基督」
...開演しさえすればとの儚(はか)ないたのみに無理算段を重ねていた一行は...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...いまはみんな儚ないうたかたのやうなものであつた...
林芙美子 「雨」
...海ぞいの黍畑に立ちて何の願いぞも固き葉の颯々と吹き荒れるを見て二十五の女は真実命を切りたき思いなり真実死にたき思いなり伸びあがり伸びあがりたる玉蜀黍は儚なや実が一ツここまでたどりつきたる二十五の女の心は真実男はいらぬものそは悲しくむずかしき玩具ゆえ真実世帯に疲れるとき生きようか...
林芙美子 「新版 放浪記」
...廓から出ることができない儚い境涯になって...
久生十蘭 「鈴木主水」
...儚(はかな)い自分...
二葉亭四迷 「予が半生の懺悔」
...もしやお若い心の遣(や)る瀬なさにこの世を儚(はか)なみ思い詰めて...
夢野久作 「名娼満月」
...すぎた日の旅の儚ないもの音を聞きとったのか...
横光利一 「旅愁」
...寸前の運命に儚(はかな)い予感を持ち合っているらしく...
吉川英治 「江戸三国志」
...儚(はかな)い哉」さすが武骨の将たちも...
吉川英治 「三国志」
...世を儚(はかな)み世を無常とのみ観じていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...儚(はかな)いというようなことばではいいきれない変化である...
吉川英治 「随筆 新平家」
...まだ見ぬ母を一目でもと恋いわずらう過去への儚(はかな)い痴児のこの悩みを...
吉川英治 「源頼朝」
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