...人間の文明は有史以来僅々(きんきん)数千年を閲したのに過ぎない...
芥川龍之介 「僻見」
...――たとえばスコラ学派の奇妙な空想を見ただけでも分ることである――そうしてこれが科学的の考察方法に与えた深い影響は実に僅々数十年前までも一般に支配していたのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...杉田議長採決を宣したるに出席總數三百四十五票中決議案を可とする者 百六十八票否とする者 百七十七票にて戰は僅々九票の差にて政府黨の勝利に歸し申候...
石川啄木 「雲間寸觀」
...僅々数年を出でずといえども...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...僅々數年の間にそれを成就したのである...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...祖先以来辛苦経営して蓄積したところの富を僅々(きんきん)四年の間に失ってしまった...
大隈重信 「始業式に臨みて」
...僅々四年の間に山を下ってしまったのである...
大隈重信 「始業式に臨みて」
...僅々二里かそこらにてすむやうになれり...
大町桂月 「春の郊外」
...當時の宿泊料の受取書の余の手許に殘れるものを見るに、僅々二十錢也...
大町桂月 「北條より一ノ宮へ」
...今この列車の停っている位置は甲南女学校を東北に距(へだた)ること僅々(きんきん)半丁程の地点であることは明かであり...
谷崎潤一郎 「細雪」
...僅々一年の後には外国人も内地に雑居して日本人と郷党隣人の交際を為すに至る可しと言う...
福沢諭吉 「新女大学」
...又維新の前後に僅々の著書飜譯書を以て一時に日本國の全面を一變して...
福沢諭吉 「帝室論」
...僅々一枚か二枚の六号どうしても書けない...
牧野信一 「〔同腹異腹〕」
...是は多数の中から僅々十数篇が選ばれて居るのですから...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...東洋には上述の僅々小人がこれを冒して...
南方熊楠 「十二支考」
...私の記憶に残っている現存者は僅々(きんきん)左の十数氏に過ぎない...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...御当家には僅々(きんきん)四...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかし一度出入りした以上どこかに入口が無ければならないのみならず僅々(きんきん)数分時間の間に行われた行為とすると...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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