...他は僅に一箇を射得たるのみ...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...この僅か三ヶ月間に痩せの見えて來た顏の微笑がまだ浮んでゐる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...借金とては僅か百圓ばかり殘つてゐることも...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...夏の頃、湯の客が毎晩来ては動かして遊んだとかいうので、足をかけるとグラグラと揺れて、僅か四、五間の板を蹈むにもよい心持はしない...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...僅々四五町の峠を越せば...
大町桂月 「赤城山」
...家具着類は不自由ながらも僅に用を便ずるのみ...
関寛 「関牧塲創業記事」
...僅(わず)かに擦(かす)り傷(きず)だけで済んだじゃありませんか」「なるほど...
谷崎潤一郎 「途上」
...そして巣の僅かな微動にも緊張した神経が震えおののく様は...
豊島与志雄 「蜘蛛」
...北京へ出て僅かの日月の間に...
内藤湖南 「北派の書論」
...極めて僅少の時間ではありましたけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼等(かれら)がさういふ苦辛(くしん)の間(あひだ)に次(つぎ)の日(ひ)の身體(からだ)の疲(つか)れを犧牲(ぎせい)にしてまでも僅(わづか)な時間(じかん)を相(あひ)對(たい)して居(ゐ)ながら互(たがひ)の顏(かほ)も見(み)ることが出來(でき)ないで低(ひく)く殺(ころ)した聲(こゑ)にのみ滿足(まんぞく)する外(ほか)に...
長塚節 「土」
...僅かに二年間という短期間なのである...
中谷宇吉郎 「アメリカの沙漠」
...僅かばかりの遺産を纒(まと)めて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...しかも僅か十五円五十銭ぐらいの薄給では到底師恩相当の礼をつくす事が出来ないので非常に苦悩したらしい...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...僅か二三日の間に見違える程やつれ果てました夫は...
夢野久作 「暗黒公使」
...さしわたし僅か十数間しかない...
吉川英治 「新書太閤記」
...僅かに焼け残った城廓の一端...
吉川英治 「日本名婦伝」
...僅かの薪はもう殆ど燃え盡きて居て...
若山牧水 「姉妹」
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