...傍の者が気づいた時には歩行さえ苦しげだった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...さすがにこれは老人の傍の者にもわかったとみえて...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...傍の者を羨ますやうな仲の好い夫婦が出来た...
田中貢太郎 「青い紐」
...洞庭君はあわてて傍の者に言った...
田中貢太郎 「柳毅伝」
...先の連合(つれあい)に嫁いたのだって、傍の者や、向うがヤイヤイ言ってくるし、そこへもってきて、自分は、もう、あんな女房を取るとすぐ女房に巻(まか)れて、妹を袖(そで)にするような、あんな兄の世話には一生ならぬ...
近松秋江 「雪の日」
...約定済(やくじょうず)みのように傍の者も思っていたが...
長谷川時雨 「大橋須磨子」
...また傍の者には決して憂鬱らしくは見えない溜息のやうな嘆声を...
牧野信一 「鏡地獄」
...傍の者には彼の心中が解らなかつた...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...さうして居る場合でないと傍の者にせきたてられて...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...一「傍の者までがいらいらして来る...
牧野信一 「毒気」
...傍の者が交る交る顎をさすつてそれを閉ぢさせた...
牧野信一 「毒気」
...傍の者に響いてゐるばかりだつた...
牧野信一 「昔の歌留多」
...聴き洩したところを傍の者に訊ねて...
牧野信一 「妄想患者」
...傍の者が上手に看護してくれさへすれば...
正岡子規 「病牀六尺」
...傍の者へ迷惑を掛けないのだから」と弁護するように言った...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...傍の者が皆んな相應だと思ふたら...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...傍の者が下に敷いてある大風呂敷のやうなもので其體を包んで...
松本文三郎 「印度の聖人」
...どれ、見せてくれ」「……が、ここでは、人目もありますから」「なんの、おめえ、傍の者にゃあ、何を見ているか、分る気づかいはねえ」と、眼で強(し)いて、市十郎が、恐々(こわごわ)、内ぶところから取出した物を、くるりと後ろ向きになって、入念に拡げて見ていた...
吉川英治 「大岡越前」
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