...唯(ただ)偏狭なる自分が衷心から其(その)雅量に感謝する事の出来ないのは...
芥川龍之介 「羅生門の後に」
...彼等の偏狭なる清教徒的空想は男子を女性の惑乱者或は邪魔者と見做して彼等の情緒生活外に放逐した...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「婦人解放の悲劇」
...偏狭なる道徳上の議論にして神話の根柢に横れる...
高木敏雄 「比較神話学」
...昔も今も通有な一種の偏狭なアカデミックの学風は...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...偏狭な性格をしかもたない透察であっても...
戸坂潤 「科学方法論」
...そうすれば偏狭なる多くの透察を自分の一面とするような多面性を...
戸坂潤 「科学方法論」
...また芸術界に新しくできたものだけにさらに偏狭なものだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...偏狭な日本的な何かを上から押しつけるようなものではなく...
豊島与志雄 「中支生活者」
...偏狭な軍国主義者等から眼の敵にされていたので...
豊島与志雄 「三木清を憶う」
...この点よりして渡船(わたしぶね)の如きは独(ひと)り吾等一個の偏狭なる退歩趣味からのみ之(これ)を論ずべきものではあるまい...
永井荷風 「水 附渡船」
...なぜそんな偏狭な事をするんでせうね...
長與善郎 「青銅の基督」
...当時の浪漫派の文学――それは偏狭な道徳観と審美観とで...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...極(きわ)めて偏狭なモノマニア的のものである...
萩原朔太郎 「老年と人生」
...パナマ地峡開鑿(かいさく)の提案はすべてこれまで商民の偏狭な嫉妬心に妨げられて来た...
服部之総 「汽船が太平洋を横断するまで」
...この偏狭な頭の持ち主達にとって...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...*これは断じて僕の単なる偏狭な数奇眼からでなしに(超絶論者でもない限り...
牧野信一 「坂口安吾君の『黒谷村』を読む」
...案に相違した偏狭な...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...それも世間と相いれない偏狭な親の性格などが禍(わざわ)いしているだけで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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