...科学に偏するスペンサーの哲学の如きも或る程度以上は決して推服していなかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...それで私は尊敬する人について少しく偏するかも知れませぬが...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...身体の働きも一方に偏する様になり...
丘浅次郎 「人類の将来」
...それらの業績は現在においてはなお不完全なものであり偏するところの多いものであるから...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...それにはかならず偏するところがあるのみならず...
津田左右吉 「歴史とは何か」
...ことに彼の経験では有為な徹底的な人間は往々一方に偏する傾向があるというのである...
寺田寅彦 「アインシュタインの教育観」
...分析に偏する傾向が強いことも...
中谷宇吉郎 「比較科学論」
...一流一派に偏することなく...
野上豊一郎 「演出」
...或は耳のそれに偏すると言われますが...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...いずれにてもこれに偏するは不便なり...
福沢諭吉 「日本男子論」
...どうせ人は己の好む所に偏するであらう...
別所梅之助 「石を積む」
...婉麗に偏する者は少女(おとめ)と言ひ金屏(きんびょう)と言へば則ち以て直ちに是(ぜ)とし...
正岡子規 「俳諧大要」
...大景必ずしも悪からずといへども大景(少くとも家屋と樹木と道路位は完備せる)でありさへすれば画になる如く思へるは如何にしても君が大景に偏するを証すべきなり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...痘科と唖(あ)科とに偏するというを以て...
森鴎外 「渋江抽斎」
...個々の発行者としては縁故ある著者に偏するの嫌いあり...
柳田國男 「書物を愛する道」
...偏すること無く変る...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...英人が先(ま)づ運輸通商の便を計つて新領土の民心を収めようとする遣口(やりくち)は兎角(とかく)武断の荒事(あらごと)に偏する日本の新領土経営と比べて大変な相違である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...いずれに偏するのも...
吉川英治 「随筆 新平家」
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