...よく世間で「八紘(こう)一宇」「世界一家」(世界じゅうの人たちが一家族のごとく相倚(よ)り相扶(たす)けてゆくこと)という言葉が用いられましたが...
高神覚昇 「般若心経講義」
...押入に倚(よっ)かかって...
徳田秋声 「あらくれ」
...笹村は黙って火鉢に倚(よ)りかかりながら...
徳田秋声 「黴」
...偏奇館独り窓に倚るも愁思(しゅうし)少(すくな)し...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...又カウンターに倚(よ)りかかって火酒を立飲する亜米利加風の飲食店も浅草公園などには早くから在ったようであるが...
永井荷風 「申訳」
...夜になると患者の控室になつて居る表の座敷の釣りランプの下で箱火鉢に倚り掛りながら藥局生が中央から分けた髮を光らせてパックを披いて見て居る...
長塚節 「開業醫」
...供待(ともまち)の車夫は蹴込(けこみ)に倚(よ)り懸って眠ったまま...
夏目漱石 「それから」
...ただ彼の落ちつき払って曲に倚(よ)る重々しい姿を見た...
夏目漱石 「門」
...五百は人の廡下(ぶか)に倚(よ)ることを甘んずる女ではなかった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...軍服ぬぎて盥卓(たらいづくえ)のそばへ倚(よ)らんとせしメエルハイムは...
森鴎外 「文づかい」
...倒るるごとくに路(みち)の辺(べ)の榻(こしかけ)に倚(よ)りて...
森鴎外 「舞姫」
...机に倚りて襁褓(むつき)縫いたりしエリスは振り返りて...
森鴎外 「舞姫」
...草深きなかに訪ねし夢跡の寒きかなしさ朽ち柵に倚れば仄かに胸にしむ旅のうれひよ緑濃きなかに見出でし人の世のさぶしさ夢を皆遠く流せし北上が瞳にしみる...
森川義信 「高館」
...白い診察着のまま倚(よ)りかかって腕を組んで睡っている健策の顔……その前の桐の丸火鉢の上で...
夢野久作 「復讐」
...私は柳の枝に倚りながら暫く翡翠色の月を見上げた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...椅子(いす)に倚(よ)らず...
吉川英治 「新・水滸伝」
...いつの間にか後ろへ倚(よ)りかかって...
吉川英治 「親鸞」
...脇息(きょうそく)に倚って...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
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