...歳の市は飾り松、竹、〆縄(しめなわ)、裏白(うらじろ)、橙、ゆずり葉、ほん俵、鎌倉海老(えび)など、いずれも正月に使用するものですから「相更(あいかわ)らず……」といって何事も無事泰平であるように、毎年同じ店で馴染(なじみ)の客が同じ品を買うという習慣などもあった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...熊手の売り方と同じように買い手の慾(ほ)しがる大きさのを一つ位ほん俵の上などにとまらせて...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...賞品の幟(のぼり)と米俵とを悠々と持つて行つた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...「それでも俵(たはら)にしちや置(お)いたな」勘次(かんじ)は壁際(かべぎは)の麥藁俵(むぎわらだはら)を見(み)ていつた...
長塚節 「土」
...今日一日に五六十俵は焼いたろう...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...俵屋の帳尻(ちやうじり)を胡麻化して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「眞似しちやいけませんよ」「俵屋の娘が殺されたんだぜ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...俵屋は先代から三月に一度ぐらゐは八王子へ金を集めにやるさうで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...よもすがら音なき雨や種俵(たねだわら)うぐひすや家内揃(そろ)ふて飯時分(めしじぶん)春の日の遅い朝飯...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...自分の眼の方が米俵に腰掛けてゐるのだから...
牧野信一 「バラルダ物語」
...米俵一俵を店先に置き...
三木貞一 「初代谷風梶之助」
...泥濘(ぬか)った水溜りに敷き込んだ炭俵(すみだわら)の上を踏むと...
室生犀星 「童子」
...己巳席順の「廿二俵三人扶持...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...前に信濃川(しなのがわ)流域のスヂ俵について一言したように...
柳田国男 「海上の道」
...稲荷俵と書いてトウカンビョウと呼ぶものもあるから...
柳田國男 「地名の研究」
...「俵の米はあたしが搗(つ)きます...
山本周五郎 「あだこ」
...そこには憔悴(しょうすい)した俵同心...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...一俵の炭俵をさげて来て...
吉川英治 「宮本武蔵」
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