...これは、俗名と戒名と、現當過去、未來、志す處の差によつて、おもひ/\に其の姓氏佛號を記すのであらう...
泉鏡花 「遺稿」
...俗名日野帳三昭和何年何月何日歿享年二十七歳とちょうど今から五年くらい前に亡った人の名が透かされるのが...
橘外男 「逗子物語」
...「俗名机竜之助霊位」「おや――」――お雪はついに声をあげて叫びました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「無明道人俗名机竜之助」の文字が兵馬の腹にグザと突込みました...
中里介山 「大菩薩峠」
...俗名をドン・イニーゴ・ローペス・デ・レカルデといひ...
野上豐一郎 「聖ロヨラ」
...俗名だけしかない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...毒麦の俗名には Darnel, Tares, Ivry, Poison rye-grass がある...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...その俗名の Garlic もまた厳格にいえば同じくこれをコビルとせねばならない...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...そして西洋では多くの俗名を有すること次の如くである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...これもまた同じく孟宗竹の俗名がある...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...俗名蝶」を以て初代全安の妻となすのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「性蓮院妙相日縁信女、父本皓、母渋江氏、安永(あんえい)六年丁酉(ていゆう)五月三日死(しす)、享年十九、俗名千代、作臨終歌曰(りんじゅううたをつくりていわく)」云々(うんぬん)としてあるのは、登勢の生んだ本皓の女(むすめ)である...
森鴎外 「渋江抽斎」
...前者には、「延譽壽阿彌、俗名五郎作、文政五年壬午十月於淺草日輪寺出家」と記してあり、後者は「光譽壽阿彌陀佛、十一代目五郎作、實(じつは)江間利右衞門男、文政五年壬午十月於日輪寺出家」と記してある...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...それがいい」(F・O)一夜の中に父を失い独りぼっちの雪枝の家へ日下部典六が訪れて来たのはその翌る日の事=(F・I)嘉助の家(夜)俗名物部嘉助の位牌の前...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...俗名、高梨外記殿「ううむ、分った」老人は、十徳をかなぐり捨てた...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...そして壇の正面に右大臣織田信長の俗名を誌(しる)した紙位牌(いはい)が置かれてあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...粟田口(あわたぐち)の草庵にいる養父(ちち)の範綱――今ではその俗名を捨てて観真(かんしん)とよぶ養父へ宛てて...
吉川英治 「親鸞」
...――いや今日よりは俗名の日野善信(ひのよしのぶ)に申し入れる...
吉川英治 「親鸞」
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