...例の難波戦記を貸して呉(く)れた友人ね...
泉鏡花 「いろ扱ひ」
...そして此の異常性興奮のあるのは例の三人だけではないのだよ...
海野十三 「キド効果」
...二ツノ物体ノ距離ノ自乗(じじょう)ニ反比例(はんぴれい)スル...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...――「これは患者が最近に田舎から来て致死的なコレラに罹った3回の続けさまの例である...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...水中に矢を射込む事其例(れい)無(な)きに非ず...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...例のこの上もなく年をとった人たちがテルソン銀行へ入って行く時に自分の三角帽に手をかけて挨拶するのにちょうど間に合うようにと...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...もし私が何か彼等の例を私に移すならば...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...例の贈物を差し出したのである...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...わたしは近いうちに身請(みう)けをされるかも知れませんよ」と例の通り無邪気な愛嬌をたたえて言いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「一つおつまみなさいな」「どうも御馳走さま」三人が炬燵を囲んで世間話がはじまると、やがて先日の木曾踊りのことになり、「おばさん、まだ、わたしあの歌がよく覚えきれませんから、教えて頂戴な」後家さんは喜んでお雪に向って、例の「心細いよ、木曾路の旅は、笠に木の葉が舞いかかる」という歌の文句からはじめて、合(あい)の手(て)までも教え、はては自分が得意になって、かなりの美音でうたい出しましたから、一座もなんとなく陽気になってきました...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかし、金切り声をあげる位はまだいい方で、例のお浜などは、一里でも二里でも、跣足(はだし)のまま、うれしそうに行列のあとからついて歩く...
中村地平 「南方郵信」
...そのなかには宮籠(みやごも)りという慣例もあった...
夏目漱石 「三四郎」
...例の涙脆い作者は何に感じてか船室で泣き出した...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...例えば慶應義塾を開いて何十年来様々変化は多い...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...ちよつと東西、他に例がない...
正岡容 「初代桂春団治研究」
...組合というものに拠った例しなく...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...こうした第六感の錯覚作用は次の例を見れば一層よく解る...
夢野久作 「暗黒公使」
...例の流暢(りゅうちょう)な弁舌で...
吉川英治 「宮本武蔵」
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