...この数篇の文章の中に軽佻(けいてう)の態度を求めるのは最も無理解の甚だしいものである...
芥川龍之介 「僻見」
...私が今日ここにお話しいたしましたデンマークとダルガスとにかんする事柄は大いに軽佻浮薄(けいちょうふはく)の経世家を警(いまし)むべきであります...
内村鑑三 「デンマルク国の話」
...又一方幇間(はうかん)らしい軽佻な気分の中にはしやぎ切つた人だとも思はれる...
田山録弥 「西鶴小論」
...又は輕佻で不眞面目な青年若くば俗衆の意に投ぜんとするといふ樣な陋劣な傾向が伴うて居ることも否定すべからざる事實であらうと思ふ...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...此を以て新を喜び旧を厭ふの軽佻者流...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...ユダヤ人仲間によくある学識と軽佻(けいちょう)さとが不思議に混和してる人物だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...フランス人の軽佻さには...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ジョルジュが自分の過失を批判してる精神の軽佻(けいちょう)さだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...滑稽な軽佻(けいてう)な調子から...
永井荷風 「黄昏の地中海」
...以前の軽佻粗暴はその面影(おもかげ)もなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...わたくしというものの軽佻(かるはずみ)を定めてお心の中ではおさげすみになっていらっしゃるかと存じますが...
中里介山 「大菩薩峠」
...然(しか)し君から軽佻(けいちょう)の疑を受けた余にも...
「『土』に就て」
...フランス人の儚(はか)ない言葉は軽佻な洒落となってパッと輝くと...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...次の数行の文句――「ワルツの踊りポルカの踊りだれもわたしにゃかなわないわたしゃ賤しいルイスヒェンたんと男を迷わせた……」という醜い軽佻な一節を覚えている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...悲壮という複雑な人間的感情の集約的表現は、ちょっとという小量を示す形容詞によって、軽佻化され、なおざりのものとされ、読者は作者の浮腰を感じるのである...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...(c)我々の幸福は軽佻の伴侶たる歓楽嬉戯の中にあらず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...都會人の輕佻浮薄も嗤ふべきであるが...
吉川英治 「折々の記」
...――佻易(チョウイ)ニシテ威ナク...
吉川英治 「三国志」
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