...佗しいその日その日を送つてゐるのである...
芥川龍之介 「酒虫」
...清教徒風に質素な早月の佗住居(わびずまい)の周囲を霞(かすみ)のように取り巻き始めた...
有島武郎 「或る女」
...跋難佗(ばつなんだ)竜王...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...又此暗い佗しいのにも俳味が無いでも無いと諦めて...
高濱虚子 「俳諧師」
...佗(わび)つくしたるわび人...
高浜虚子 「俳句への道」
...―――それを考えると彼女達は佗(わ)びしかった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...佗(わ)びしくつゝましく後家(ごけ)を通して行ったのであるとしておこう...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...何ものかを待ち佗びながら暮らして来た...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...下宿生活の佗びしさに...
徳田秋聲 「佗しい放浪の旅」
...裏路地(うらろじ)の佗住居(わびずまい)も自(みずか)ら安(やすん)ずる処あらばまた全く画興詩情なしといふべからず...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...その三味線の音色に佗(わび)しくなつてゐる...
林芙美子 「浮雲」
...何だか店に晒らされた茄子のようで佗しい...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...佗しいものの姿が...
原民喜 「翳」
...あの夜の少女がもの佗びた面もちで乗っている...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...もの佗びた風景であった...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...かえってへんな佗びしさをつのらせました……)――そんな侘びしさがこの六月の高原にはまるで無いことが何よりも僕は好きです...
堀辰雄 「美しい村」
...佗(わ)びしい仮住の家で...
堀辰雄 「姨捨」
...梅干に卵燒きか何かの佗しいお菜にすぎません...
吉川英治 「折々の記」
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