「何故か」の意味
理由が分からない様子
小説での「何故か」の使い方
...このとき何故か、急に帰途に就くこととなり、三月二十一日ネープルを出立、二十四日ローマに着、チロールからドイツに入り、スツットガルト、ハイデルベルヒ、ケルンを経て、四月十六日にはベルギーのブラッセルにつき、オステンドから海を渡ってヂールに帰り、同じく二十三日には既にロンドンに到着した...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...何故かもの凄く見え渡つて居りました...
芥川龍之介 「地獄変」
...私は何故か高橋が好きだつた...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...私は何故か嬉しいやうに見た...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...神に向って何故かくも我を苦むるかと呟いたのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...何故かと言うとローマの哲学とローマの医学はギリシャからの借物であること...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...何故か主義者なのである...
武田麟太郎 「反逆の呂律」
...何故かすぐ逃げだしてしまつたといふことも思ひだした...
田中貢太郎 「青い紐」
...何故かなら、縁も無い旗本が、あれだけ援助しているのに縁につながる者が、出ぬ筈は無い――尤もらしい言葉だ...
直木三十五 「寛永武道鑑」
...何故か来てはならない処(ところ)へ来たような気がした...
橋本五郎 「自殺を買う話」
...何故か敬遠して途中でびちゃびちゃと消えてしまった...
本庄陸男 「石狩川」
...「そのはなしは願ひさげ……」片野の主人は何故か慌てゝ手を振り...
牧野信一 「淡雪」
...何故かそのことだけには好意を持つた...
牧野信一 「小川の流れ」
...何故かわたしだけが誰よりも逸早くて...
牧野信一 「気狂ひ師匠」
...イナゴはスフが何故か大変すきなのですって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...お俊はそれを眺めているのが何故か厭であった...
室生犀星 「童話」
...何故かといえば、明日の朝の早くに網を船に積んで沖の漁に出なければならなかったからでした...
室生犀星 「不思議な魚」
...しかし、近頃は何故か、この曲芸を済ますと、黒吉は又、昔のように、ぽつんと楽屋の隅で、独り考え込んでいた...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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