...その硝子の冷さも何となくなつかしい...
石川啄木 「病室より」
...何となく冒すべからざる風があった...
大隈重信 「新島先生を憶う」
...葱汁と麦飯とは何となく調和してゐる...
種田山頭火 「其中日記」
...彼の態度に何となく特に無頓著なようなところのあるのが...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...または何となくこの川の川相を尽している...
中里介山 「大菩薩峠」
...何となく怪しい雰囲気をかもしだしている...
中谷宇吉郎 「異魚」
...打ち寛(くつろ)いだうちにも何となく事務的(ビジネスライク)に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...世帶の切盛りをしてくれてゐますが――」主人は何となく妹の方へ疑ひの行くのを好まない樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何となく御機嫌を取結ぶという調子がありました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...俺はまだ見たこともない――」平次は何となく萎(しお)れ返っております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...然しまだ何となくあたりが落ち付かぬようだ...
浜尾四郎 「夢の殺人」
...水を飲むためばかりでなく何となく...
原民喜 「五年後」
...」「何となく、俺は、阿母の顔つきが気に喰はんのだ...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...何となく上の空で聞いてゐた...
牧野信一 「円卓子での話」
...「……自分の思い過しか」畳み直して、恩賜の二品を、卓の上においたが、何となく、その夜は、眠れなかった...
吉川英治 「三国志」
...何となく気にかかっていた...
吉川英治 「三国志」
...はや何となく、部落も郊外のさまを思わせ、道に見る村娘(そんじょう)の姿やら童(わらべ)の群れも、人里くさい賑わいが濃くなっていたが、やがて、村の用水川らしい石橋の附近まで来ると、「おお、おお...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「何事でございますか」範宴は、何となく、青蓮院のうちに、静中の動とでもいうような波躁(なみさわ)ぎを感じながら師の眉を見た...
吉川英治 「親鸞」
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