「何となく」の意味
特に理由もなく
小説での「何となく」の使い方
...何となく万事引込思案で印象の栄えないのをしきりと気に懸けてゐた...
犬養健 「朧夜」
...足下が何となく元気のないように見えたが...
大杉栄 「獄中消息」
...何となく京都や大阪よりももっと東京をかけ離れた...
谷崎潤一郎 「秘密」
...何となく神代日本...
種田山頭火 「松山日記」
...それが支那人の生活を支配していた支那思想の全体であるように何となく考えならされ...
津田左右吉 「日本に於ける支那学の使命」
...物理の教科書を見るたびに何となくこの汽車弁当を思い出すのであったが...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...何となく散票をかき集めるような気持がして...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...座敷の床(とこ)の間(ま)にその家伝来の書画を見れば何となく奥床(おくゆか)しく自(おのずか)ら主人に対して敬意を深くする...
永井荷風 「日和下駄」
...僕は何となく果敢ない可愛想な感じがした...
長塚節 「開業醫」
...何となく悔いられるやうな氣持になつた...
南部修太郎 「猫又先生」
...今日で三日になるけれど、何となく居辛い...
林芙美子 「新版 放浪記」
...何となくこちらを見ていながら...
堀辰雄 「菜穂子」
...ただ何となく本能のようなものに導かれ...
本庄陸男 「石狩川」
...云つて静物やなんかでは何となく物足りないやうな気がしてならなかつた...
牧野信一 「清一の写生旅行」
...眼つきが何となく悸々(おど/\)としてゐる...
牧野信一 「素書」
...何んなに騒ぐことか――何となく好い気味のやうだ...
牧野信一 「剥製」
...僕は未だ何となく脚が震えて仕方がないよ...
牧野信一 「村のストア派」
...人の心に何となく落ち着きがなかつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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