...自分の生活内容をその師の供給に仰ぐと云ふことではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...主君と仰ぐに足るべき人は...
大町桂月 「秋の筑波山」
...天井を仰ぐと莚(むしろ)の隙間(すきま)から今朝来た時と同じ青空が機嫌(きげん)のよい色を覗(のぞ)かせている...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...空を仰ぐような格好でからだをふりふり歌いつづけて近づいてきた...
壺井栄 「赤いステッキ」
...かえって浅間しい電車や電線や薄ッぺらな西洋づくりを打仰ぐ不幸を知らない...
永井荷風 「深川の唄」
...天日を仰ぐような朗らかな時勢が来ることを...
中里介山 「大菩薩峠」
...今でも我々の仰ぐオリオン星やシリウス星を頼りに...
中島敦 「環礁」
...仰ぐものの心を高い天上へ誘うような感銘を与える...
野間清六 「百済観音と夢殿観音と中宮寺弥勒」
...嘆きと悩みはたゞ此処に空を仰ぐひとりの男の上にのみ重い...
牧野信一 「凩日記」
...仰ぐと細い細い路地の上に...
正岡容 「寄席」
...しかし実行上好きで好きで神と仰ぐと断わって居るは...
南方熊楠 「十二支考」
...信長の出馬を仰ぐことが万全と信じたのであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...御指南を仰ぐ高家衆の吉良殿へ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...三名の姿を仰ぐと...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...頭領と仰ぐ四郎の身に万一があってはと警戒するように手下どもはいったん物々しく取り囲んだが...
吉川英治 「親鸞」
...ふり仰ぐと、堂閣の千本(ぼん)廂(びさし)に、錆(さ)びた金色の仏龕(ぶつがん)が、ほの明るく廻廊を照らしている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...二度目に仰ぐと、もう旗岡巡査の顔は窓に見えなかった...
吉川英治 「旗岡巡査」
...其處から仰ぐ樣になつてゐる...
若山牧水 「熊野奈智山」
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