...彼らのこういう生活の展開は、一面では、封建制度や武士の権力の下において行われたのであるが、他面では、この制度や権力が彼らの生活をおさえつけ彼らの力を伸ばさせないようにするはたらきをもっていたので、彼ら民衆のはたらきはおのずからそれらに反抗する精神をもつことになった...
津田左右吉 「日本歴史の特性」
...他面悲哀厭世の特質を看過するを得べきか...
綱島梁川 「国民性と文学」
...他面その単なる一材料に他ならないとも云える...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...併し又他面に於てそれが何と云っても主観の産物であり而も主観の主観的案出による産物であることに変りはない...
戸坂潤 「辞典」
...――かくて氏にとって実用数学――科学的精神の問題は、一面に於て中等・高等・諸学校に於ける数学教育(乃至科学教育)の現状に対する飽くなき不満を云い現わすと共に、他面に於て、科学的精神の訓練を経たことのない処から来る現下の日本の哀れむべき文化意識に対する呵責する処のない弾劾なのだ...
戸坂潤 「読書法」
...直ちに又他面に於ては...
戸坂潤 「読書法」
...だが、他面、好都合でもあった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...他面にはその反対の場合もあり...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...最近、探偵小説集が洪水のように市場に現れたのは一面、読者界の趨向(すうこう)がどの方へ向かってきたせいにもよるだろうが、他面、従来探偵小説が継子扱いにされていた出版界の変態的な歪みに乗じて起こった一つの自然現象であるとも言える...
平林初之輔 「現下文壇と探偵小説」
...他面その家来や奴隷は甚だしく欠乏に悩んでいるものと...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...かくてゲーテは歴史に対し一面親和的に他面敵対的に...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...そしてそれは他面...
三木清 「人生論ノート」
...かくして一面において特殊的に末法の時代に相応すると同時に他面において普遍的にあらゆる時代に通ずるというところに...
三木清 「親鸞」
...後者は他面に於て前者の否定である...
三木清 「歴史哲學」
...他面客體的に存在に於て自己を實現するからであり...
三木清 「歴史哲學」
...他面客體的に自己を存在に於て實現するといふことによつて要求されるのである...
三木清 「歴史哲學」
...他面から考えれば...
宮本百合子 「男…は疲れている」
...他面においてイエス崇拝がバラバの犠牲の祭儀に酷似(こくじ)していたゆえであると考えざるを得ない...
和辻哲郎 「孔子」
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