...こんな所でウロウロしていても仕方がない...
石川欣一 「可愛い山」
...出来ちやつた事何に云つたつて仕方がない...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...妙に憂鬱になつて仕方がありませんので...
伊藤野枝 「書簡 大杉栄宛」
...全くそう言われても仕方がない...
魯迅 井上紅梅訳 「狂人日記」
...何と云っても辰馬が悪いんだから仕方があるまいと心で考えていた...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...俺は今まで人にやられた事は一度もなかったんだのに――」「それや仕方がないわ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「梟の眼」
...眺めているより他(ほか)に仕方がなかった...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...「寿命(じゅみょう)なら死ぬも仕方がない」「まあ……」お浜は凄(すご)い目をして竜之助を睨みました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「まだそんなことを言っているのか、それは、こっちが聞きたいところだ、島原を振られて、京都の町の中を一晩中うろついたが、ついに拙者の泊る宿所がない、ようやくのこと月心院へたどりついて見ると、そこは、夜もすがら、あはは、おほほで眠れはしなかった、仕方がないから、日岡を越して、山科まで来てしまったのだよ」「して、その山科は、ドチラかお心安いところがございまして」「いや、山科へ来たからといって、別に心安いところもないがな、関の大谷風呂へ少し厄介になったことがあるから、もう一晩、あそこへ泊めてもらおうかと、それを心恃(こころだの)みにして来たまでだ」「大谷風呂でござんすか、それは幸い、わっしも少しあの辺に用向がございますから、御一緒にお供が願いたいもので」「それは迷惑だな」「いえ、なに、旅は道連れということもございますからな」轟の源松は、人を食いそこねたようなことを言って、テレ隠しをしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...――Kは学年中で帰れないのだから仕方がないといいましたけれども...
夏目漱石 「こころ」
...仕方がないので、門番を呼んで来て、代りの鍵で扉(と)を開けてもらったのです...
野村胡堂 「踊る美人像」
...仕方がないから、最終(しまい)には取捉(とッつか)まえて否応(いやおう)なしに格子戸の内へ入れて置いては出るようにしていたが、然うすると前足で格子を引掻いて、悲しい悲しい血を吐きそうな啼声(なきごえ)を立てて後(あと)を慕い、姿が見えなくなっても啼止(なきや)まない...
二葉亭四迷 「平凡」
...仕方が無く他の二人よりも先に帰つて来ると...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...仕方がないじゃないの...
森本薫 「華々しき一族」
...それこそ我々は自分に向って苦情をいうより仕方がないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いつまでもここにいたって仕方がなかろう...
横光利一 「夜の靴」
...旅先の方角が気になって仕方がないらしく...
吉川英治 「新・水滸伝」
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