「今は」の意味
現在においては
小説での「今は」の使い方
...今は敵を擇ぶべきにあらずとて...
大町桂月 「國府臺」
...今は、彼に、もう一度世の中へ勇ましく出発してゆくだけの勇気を得させるようにひたすら努めさえすれば良いのだと、こう思うているのであった...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...際限のないあの頃のリンカンの栗林――それらは今は鉄道の枕木となって永遠のねむりについている――をさまよい歩くのはたいへん愉快であった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...麦扱(今は発動機で麦摺だが)...
種田山頭火 「行乞記」
...但今は斯く思うものゝ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...かくして空間の主観性に就いて人々が信じ勝ちである処の必然性が今は取り除かれたことになる...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...今は夜中の三時ですよ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...今は計るところがあるのだからいいようなものの...
中里介山 「大菩薩峠」
...今は五になって留まっていた...
夏目漱石 「坑夫」
...今は電燈の光り輝く窓窓に好奇の眼を注いでゐた...
南部修太郎 「死の接吻」
...久しい馴染(なじみ)でござんしたけれど今は見るかげもなく貧乏して八百屋の裏の小さな家(うち)にまいまいつぶろの様になつていまする...
樋口一葉 「にごりえ」
...今は説明する時間がありません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...或る物に取られて今はその妻となれり...
柳田国男 「遠野物語」
...今は只古来の行懸りだけが...
柳田國男 「どら猫観察記」
...国のため捨つるこの身は富士の根の富士の根の雪にかばねを埋むとも何か恨みむ今はただ...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...今はホテルや又は名も無い富家(ふか)の有(いう)に帰して...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...またしても!」今は...
吉川英治 「江戸三国志」
...それにせよ今はどこも四面楚歌(しめんそか)である...
吉川英治 「私本太平記」
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