...今の所天下に菊池寛の外は一人もいない...
芥川龍之介 「兄貴のような心持」
...其顏を半轉して其切り割かれたる部分(現今の所謂腹)が常に其眼の前に見える樣にした...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...この本の中に今の所謂(いわゆる)頗(すこぶ)る怪めいた話が出ている...
岩村透 「不吉の音と学士会院の鐘」
...今の所発見されていないのだ...
江戸川乱歩 「悪霊」
...今の所何等疑うべき動機がないし...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...今の所僕にも分らない...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...今の所春三郎は唯一途に事業の方を成功させるより外道が無かつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...只今の所差し当り私一人で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...身につけて来た僅かの資本で今の所に文房具店を開き...
豊島与志雄 「生あらば」
...」「それでは今の所危険だという状態ではないのでしょうか...
豊島与志雄 「生あらば」
...故に今の所論に在らず...
内藤湖南 「學變臆説」
...私が理研(りけん)の研究室を辞して今の所へ赴任した時に...
中谷宇吉郎 「指導者としての寺田先生」
...ただ今の所では世界中のどの学者にきいて見ても分らないのである...
中谷宇吉郎 「雪」
...もし生死の関門を打破して二者を眼中に措(お)かぬ人生観が成立し得るとすると今の所謂(いわゆる)第一義は却(かえ)って第二義に堕在するかも知れぬ...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...今の所謂官員さま...
二葉亭四迷 「浮雲」
...すまんが――お光 だってこちらは、大学校の先生でしょ?柴田 (苦笑)うむ、そりゃまあ――せい 家や家財が焼けてでもいなければ、もう少しなんとか格好の付けようが有ったでしょうけどねえ、ホントに今の所、なんとしても――お光 焼けたなあお互いさまですもん...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...物干竿を持ち直して、清十郎のほうへ一躍しながら、「今の所作、敵ながら見よい嗜(たしな)み、察するところ吉岡清十郎その人と見た...
吉川英治 「宮本武蔵」
...大多数の人々を共通に動かし得る物は、今の所、センチメンタリズムのほかにないだろう...
和辻哲郎 「生きること作ること」
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