...作者は此瞬間に於ける侯爵夫人の心理を説明してかう云つた(これは俺が直接に讀んだのではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...熟々と戀人の心裏を讀み得た小室も非常に滿足した...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...その時人の心は一の海である...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...徒らの情(つれ)なさによりて人の心を悩ます...
大杉栄 「獄中消息」
...行く人送る人の心は皆空(そら)になって...
田山花袋 「蒲団」
...用の無い言葉の方はよりよく人の心を温めるものではないか...
豊島与志雄 「微笑」
...Notreme, elle n'est qu'un hallon sans couleurs,Comme un drapeau mouillqui contre sa hampe.人の心は旗竿より濡れて下(さが)りし其の旗の色とてもなき襤褸(らんる)なりけりと唱はれたやうに動きもせぬ...
永井荷風 「花より雨に」
...つまり、馬に暴れられたのでなく、馬に救われたのだという理解があれば、人間は幸福だったのですが、馬の心は、人の心ではわからない、人の心は、馬の心ではわからないものがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...人の心も知らねえで...
中里介山 「大菩薩峠」
...咄嗟(とっさ)にオランダ人の心情を看破した...
久生十蘭 「ひどい煙」
...人の心を撫でさするような憂鬱な真名古の声がほのぼのと続く...
久生十蘭 「魔都」
...この主題についてこれまでほとんど考えたことがない全ての人の心をも捉える...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...食料難のこのごろ果して健康が保たれるかと家人の心を痛めさせているくらいだ...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...人の心はその動きにつれて変化する...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...それが私ども婦人の心では想像が附きません...
与謝野晶子 「産屋物語」
...こうして人の心に生き...
吉川英治 「三国志」
...ただそれ人の心を惑わしめんとする児戯(じぎ)にひとしい計略...
吉川英治 「三国志」
...三人の心に夫々(それぞれ)のかげをうつして...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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