...乗客(のりて)はただこの二人の影のちらちらと分れて映るばかり...
泉鏡花 「婦系図」
...舟は斷崖の下(もと)を流れて舟中に二人の影あるべし...
高濱虚子 「俳諧師」
...人の影について辿(たど)って行くと...
徳田秋声 「あらくれ」
...あたりには人の影(かげ)もなかった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...道行く人の影もない...
豊島与志雄 「真夏の幻影」
...アジアは仏教の進展に左右されてインド人の影響を受け...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...下手人の影法師に生命を附與(ふよ)して行く親分の強大な想像力(イマジネーシヨン)に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...屋根には三四人の影だけが残つた...
牧野信一 「鬼の門」
...(暗い堀端の道には人の影もなかった)それからみののそばへ寄って...
山本周五郎 「末っ子」
...ちったあ私の気持を察して下さいな……」肩を並べた二人の影は...
吉川英治 「剣難女難」
...石町通りから本町横へ外(そ)れてゆく二人の影を見え隠れに尾(つ)いて行った...
吉川英治 「剣難女難」
...白馬(はくば)黒鹿毛(くろかげ)をかけまわしている七人の影は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...良人の影に似ているので...
吉川英治 「新書太閤記」
...そうではないか」侍女、老臣、若侍など六、七人の影が、紙燭(ししょく)のゆらぎを袂(たもと)で庇(かば)いながら、「北の丸さま」「御母堂様――」と、広庭のあなた此方(こなた)を、呼びまわりつつ探していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...その人の影へ、掌を合せて念じるしか――老尼には政子を慰めることばもないのである...
吉川英治 「源頼朝」
...旅人の影も途絶え...
吉川英治 「宮本武蔵」
...もう西と東から行き交(か)う旅人の影が...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そして附近には唯だ雀が遊んでゐるばかりで人の影とてもない...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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