...そして屈托のない享樂...
アーヴィング 高垣松雄訳 「驛傳馬車」
...或は又「生」の享楽家たる彼にとつて...
芥川龍之介 「枯野抄」
...さて何を享(う)ける?孔雀の悲しみ 動物園にて蝶はわが睡眠の周囲を舞ふくるはしく旋回の輪はちぢまり音もなくはや清涼剤をわれはねがはず深く約せしこと有ればかくて衣光りわれは睡りつつ歩む散らばれる反射をくぐり……玻璃なる空はみづから堪へずして聴け! われを呼ぶ夏の嘆きわれは叢(くさむら)に投げぬ...
伊東静雄 「詩集夏花」
...更にわるいことは、従妹(いとこ)の春江の感電死に遭(あ)ったために、彼の享楽主義は、怪奇趣味にめらめらと燃え上った...
海野十三 「電気看板の神経」
...昭和五年の今日の夜の都を享楽しているのであった...
寺田寅彦 「時事雑感」
...この享受がいつでも何か多少纏った原則の下に...
戸坂潤 「思想としての文学」
...大田南畝(おおたなんぽ)が先人自得翁の墓誌を見るに、享保二十年七月、将軍吉宗公中川狩猟の時徒兵の游泳を閲(けみ)するや自得翁水練(すいれん)に達したるを以て嘉賞する処となりしといふ...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...享保(きょうほ)の改鋳金(かいちゅうきん)を初め...
中里介山 「大菩薩峠」
...「衆人熙々トシテ大牢ヲ享クルガ如ク...
中島敦 「かめれおん日記」
...「ペンドラム家の依頼を享けて...
牧野信一 「酒盗人」
...他の二人から恰度私の立場に似た扱ひを享けてゐる為に...
牧野信一 「ゾイラス」
...東京へ行けば独りでのうのうと出たら目な享楽に耽つてゐるんだぞ...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...今日はじめて春を十分に享楽いたしました...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...然らば享年四十六であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...アルカジアめく幸福を二人は享けましょう...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...その代りに少女ばかりで組織された享楽団なるものが現われたのであった...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...ここは死を笑って享受(きょうじゅ)できる人間たちだけで坐ろうとしている菩提(ぼだい)の一山(いっさん)なのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...その原因は恐らく数世紀にわたる平和な貴族生活の、眼界の狭小、精神的弛緩、享楽の過度、よき刺激の欠乏等に存するであろう...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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