...調度はそれが亡き父親の遺愛の品々であるだけに...
谷崎潤一郎 「細雪」
...亡き父母にゆかりのある播半(はりはん)の座敷を選び...
谷崎潤一郎 「細雪」
...―――亡き父に似たる翁と語りけり長谷(はせ)の御堂の春の夜の月...
谷崎潤一郎 「二月堂の夕」
...彼は亡き父と母とのことを深刻に回想してきました...
中里介山 「大菩薩峠」
...とりわけて亡き父上の御遺言が耳の底に止まって心のうちに忘れられません...
中里介山 「法然行伝」
...この心掛は皆、亡き父上始め、兄上、母上樣に教へて頂きました」「――」「關一人を節(せつ)に死なせて、私がノメノメと逃げてなるでせうか、母上樣」誰も應(こた)へるものはありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...亡き父が此の船に乘つて臺灣に往來せられたことを思ひ出して心を破つたと同時に...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...それがしは故殿様にも御当主にも亡き父にも一族の者どもにも傍輩(ほうばい)にも面目がない...
森鴎外 「阿部一族」
...それは志保が講義を聴いたとき、亡き父の一民が、――絅斎先生がこれを編まれたのは時代の歇(や)むべからざるためだ、そうでなければおそらく我が日本の靖献遺言を撰せられたであろう...
山本周五郎 「菊屋敷」
...亡き父が臨終に云った...
山本周五郎 「日本婦道記」
...亡き父や母もたぶん満足して下さるだろう...
山本周五郎 「日本婦道記」
...しかしそうではなく、亡き父の兵庫が、この土地で失踪したということに惹かれて、かれらと行を共にしたのかもしれない...
山本周五郎 「山彦乙女」
...――拙者には亡き父上に代って責任があるから...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...亡き父上の業を継ごうとしないのです」「でも...
吉川英治 「三国志」
...誰だ」「御身の亡き父親から」「なに」「不孝の子をよく訓(おし)えてくれとな...
吉川英治 「三国志」
...「それがしの亡き父こそ...
吉川英治 「三国志」
...ほかへ立ち去ることにいたします」「寔(まこと)に……申(もう)し難(にく)いのでございますが」「いえいえ、大晦日(おおつごもり)の夜からきょうまでも、母子(おやこ)四人、六波羅の眼をのがれ、生きながらえて来られたのは、あなた様のお慈悲でござりました」「なんの」光厳は、かえって辛そうに顔を振って、「法衣(ころも)は着ていますが、亡き父も叔父も、源氏の端(はし)くれでした...
吉川英治 「源頼朝」
...亡き父と祖先たちへ見参に入れた心であった...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索
