...從來の樣々な疑惑と混亂とに拘らず不知不識の中に私の人格に凝成した些細な或者を感ずる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...自分は些(ちつ)とも暗くない...
石川啄木 「散文詩」
...些々(ちよい/\)擽る樣な事を言つた事もある...
石川啄木 「鳥影」
...これに乗じ些細の口実を以て防備薄弱なりしシュレージエンに侵入した...
石原莞爾 「戦争史大観」
...もし幸いにして諸君が些(いささ)かの同情と理解をもって聞いてくれるならば...
谷譲次 「踊る地平線」
...「幽霊にしては」と「些細なことまで」が原語では語呂の上の「しゃれ」になっているのである...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...そういう些細(ささい)な場面にもやはり些細の真実の描写がある...
寺田寅彦 「映画雑感(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...帝政ロシヤとボルシェヴィキのロシヤとは些かの変りもない...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...初めは些細なことだった...
豊島与志雄 「子を奪う」
...舞台装置や多彩な衣裳などのごとく些細(ささい)な点までも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それでも幕僚(ばくりょう)一同些(いささ)かホッとしたことは争えなかった...
中島敦 「李陵」
...今日も些細なことを発端として...
原民喜 「霧」
...原書も些(ちっ)たア噛(かじ)っていてサ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...トこうじらされて文三は些(ち)とウロが来たが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...されどもそればかりにては理屈の句にて些の趣味なし...
正岡子規 「俳諧大要」
...私は些かあわてます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「こんな紙屑なんか裂いたつて、些つとも、氣が晴れはしないわ...
室生犀星 「はるあはれ」
...些少(さしょう)ながら金子貯(たくわ)えおき候えば...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」
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