...人情と云うものは...
芥川龍之介 「或日の大石内蔵助」
...何とそう云う道理ではあるまいか...
芥川龍之介 「邪宗門」
...隅田(おおかわ)に向いた中二階で、蒔絵(まきえ)の小机の前を白魚(しらお)船がすぐ通る、欄干に凭(もた)れて、二人で月を視(み)た、などと云う、これが、駿河台へ行く一雪の日取まで知っているんだ...
泉鏡花 「薄紅梅」
...神話伝播説と云う...
高木敏雄 「比較神話学」
...これ以上云うと勢い口論になりそうなので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それを聞いては強い覚悟も失せ果てゝ、露霜ならばとうに消えてもしまいそうな心地がしまして、もう/\今は包み隠していられようか、私こそはそなたの父の六郎左衛門入道だよと云おうとしたものゝ、なか/\、此処が大事なところだ、折角年ごろ思い立って世を捨てた身の、今日と云う今日、子と云う首枷(くびかせ)を担ってなるものか、そんな料簡を起すと云うのは腑甲斐ないにも程があると、自分で自分の心を耻じしめて、それから申しますようは、よくもお詠みになりました、まことにお道理至極の歌です、神や佛もさぞかし哀れと思し召すでしょうし、お父さまやお母さまも草葉のかげでどんなに感心なさるでしょう、わたくしのような卑しいものでも涙がとめどなく誘われて来るくらいですから、やがて心ある人がお聞きになってお胸の中を思いやらずにおりましょうか、只今此処を通り合わせてこんなお痛わしいところを見ますのも、思えば前(さき)の世の約束かも知れませぬ、それにつけてもお別れしにくう存じますけれど、いっそお暇申しますと云って立ち上りますと、仰っしゃる通り、一樹の蔭に宿りますのも、一河の流れを酌みますのも、皆他生の縁と聞いております、又いつの世にお目にかゝることが出来ましょうやら、かえす/″\もお名残惜しゅう存じます...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...之に反して非ユークリッド空間は何等かの定位空間と結び付いた処のものなのだと云うのである...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...他の者はY軸の上に立って非常識あわれむべしと云うのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...本当を云うと人民戦線の真に有機的な一翼としての文化運動は不可能だ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...空間を直観と知覚との和とも云うべき空間知覚と見るのであるから...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...お茶代(ぶだい)をつけてとあたしが云うと...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...デフォーははなはだ達筆で生涯(しょうがい)に三百何部と云う書物をかきました...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...あの越智東風(おちこち)と云う男は至って正直な男ですが少し変っているところがあるので...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...『第七官界彷徨』と云う実に素晴らしい小説を書いた...
林芙美子 「落合町山川記」
...用が少なくなったからと云(いっ)て途中で帰れと云う権力は長官にもなかろう...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...何分私の性質と云うよりも少年の時から様々の事情がコンな男にして仕舞(しまっ)たのでしょう...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...皮肉を云うより前に...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ついでに云うが、その頃の名騎手カンザキの名は、ぼくら幼童の耳にも、英雄の如きひびきと憧憬をもたせたものである...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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