...ずうずうしく二歩(ふたあし)三歩(みあし)近寄って来て...
田山花袋 「田舎教師」
...その傍だよ』Sは黙つて考へるやうにして二歩三歩足を運んだが...
田山録弥 「ひとつのパラソル」
...彼女から二歩ばかり離れたところに一人の老僧が立っていた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...見れば一歩(ひとあし)二歩(ふたあし)おくれながら歩いてゐる...
永井荷風 「買出し」
...その中(うち)に男の方(ほう)が二歩三歩(ふたあしみあし)先になって...
永井荷風 「ひかげの花」
...わざと離れて一歩(あし)二歩と先へあるき出した...
永井荷風 「来訪者」
...なんだか父親の映像が気になりだすと一歩二歩歩みだすばかりです深夜の思ひこれは泡立つカルシウムの乾きゆく急速な――頑ぜない女の児の泣声だ...
中原中也 「山羊の歌」
...「いったい君は二歩前方が見えないか?」怒りでどなったが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...つぎにグレゴールのほうに二歩進み...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...そして二歩を一ヤードとして私はこの牢獄の周囲を五十ヤードと推定した...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...桃色メリヤス十通その代金十二両二歩也...
本庄陸男 「石狩川」
...この男とあの女は恋人同志ではなかったのか? そう思ったのは私の錯覚だったのか?須永 ……(それに答えるようにスッと立って一二歩窓の方へ歩く)私 なにかね?須永 フルートです...
三好十郎 「冒した者」
...今井がオウ! と気合いをかけて一二歩出る...
三好十郎 「斬られの仙太」
...二歩右へ寄ろうとする...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...それから二歩ばかり進んで...
山本周五郎 「失蝶記」
...そうしてほんのもう一歩か二歩で結論に手が達(とど)きそうな気持ちになっているところへ...
夢野久作 「暗黒公使」
...これで二歩(ぶ)ほど貸してくれ」と...
吉川英治 「江戸三国志」
...千坂兵部(ちさかひょうぶ)に、(人間も三十に近いとなれば――)と、心機の一転を啓発されて、江戸を、立った頃は、もう底まで行ったやくざ者と、自分の堕落(だらく)を嘆いたものだったが、今を省(かえり)みると、それから更に、一歩も二歩も、やくざの沼に辷(すべ)り込んでいる...
吉川英治 「無宿人国記」
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