...新刊書類の建看板が未に生乾きのペンキの(におい)を漂わしている後から...
芥川龍之介 「妖婆」
...處々乾きかゝつてゐる赤土の運動場には...
石川啄木 「足跡」
...地の濡色も乾きゆくを...
泉鏡花 「紫陽花」
...咽喉の同樣の乾きによつて自分に有益な飮料をとるやうに動かされるといふことと等しく...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...乾き切った藁葺(わらぶき)の家は...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...泣きばれのした眼が乾き...
豊島与志雄 「父の形見」
...乾ききっていたついこのごろ――逆さに振っても...
中里介山 「大菩薩峠」
...乾きかけた庭に雨傘が干(ほ)してある...
夏目漱石 「虞美人草」
...サブディヴィジョンの他の根拠は元素構成、味(甘み、酸味、塩味、シャープ、苦味、収斂性)、変化し易さ(消化過程における)、性質、加熱または冷却、柔らかさ、乾き易さ、洗浄性、滑らかにする、などである...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...台はまだ乾き切ってはいなかったが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...涙は漸(ようや)く乾きましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...日本軍隊の、独裁政権のなかで、何一つ、自由な孤独を許されなかつた、精神の乾きを、ゆき子の躯によつて求めた自分の身勝手が、今日、こゝにその結果をもたらしたのだと、富岡は、償(つぐな)ひの気持ちをこめて、強く、ゆき子の手を握り締めてゐた...
林芙美子 「浮雲」
...乾き切ったスポンジは僅かな感情をそこに落とすだけで...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...まだ乾き切らぬように...
水野葉舟 「帰途」
...地面の乾き具合が逆になってしまう...
三好十郎 「樹氷」
...さびしい白飯の乾きを光らせて供えられているのを見た...
室生犀星 「蛾」
...山全體が乾き切つて...
吉江喬松 「山岳美觀」
...乾ききッている木の葉がちりちり焼け出している...
吉川英治 「三国志」
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