...銀の桔梗(ききやう)と金(きん)の薄(すすき)とが入り乱れた上に美しい手蹟(しゆせき)で歌を書いた...
芥川龍之介 「京都日記」
...或は四方に乱れたり...
ウィリアム・バトラー・イエーツ William Butler Yeats 芥川龍之介訳 「春の心臓」
...木深い庭園の噴水の側に薔薇の咲き乱れたパアゴラがある...
寺田寅彦 「ある幻想曲の序」
...畑などの入り乱れた北向きの傾斜である...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...頭の中で何かがわやわやと立ち乱れた...
豊島与志雄 「囚われ」
...竹田人形は小栗判官照手姫十二段返し、わけても照手姫の松葉燻(いぶ)しが良い出来で、梁(はり)に吊られた照手姫の、苦痛に歪む姿態の悩ましさ、白い脛と赤い裳(もすそ)に、メラメラと絡みそうになる仕掛の焔の凄まじさ、乱れ乱れた髪、蒼白い――が妙に人を牽付(ひきつ)ける顔、乳の上で縛った荒縄など、極めて変態的ながら、たとえようもない艶美なものだったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...乱れた想(おもい)で一ぱいだったと思った頭のなかは...
長谷川時雨 「大橋須磨子」
...いろんな詩の句がいり乱れたがいに邪魔をする...
久生十蘭 「だいこん」
...恋に乱れた心ゆえに...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...乱れた前髪が狭い額にかかるさまは聖者の頭にかかる後光のようだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...乱れた鬣を持った大きな獣のような巨濤(きょとう)が立って...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「髪あかきダフウト」
...一つは蓑の乱れたる如き様...
柳宗悦 「蓑のこと」
...寝乱れたまま出てきたはずの蒲団がないのだった...
山川方夫 「愛のごとく」
...乱れた裾から白い太腿(ふともも)があらわになった...
山本周五郎 「薊」
...どんと、ふたりのからだが下へつくやいな、いちじに、乱刀の波がどッと斬りつけていったが、「退(すさ)れッ」と、龍太郎の手からふりだされた戒刀(かいとう)の切(き)ッ先(さき)に、乱れたつ足もと...
吉川英治 「神州天馬侠」
...この乱れた世を泰平(たいへい)にしずめるほか...
吉川英治 「神州天馬侠」
...自分までが乱れた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ダンフォースの鋭い視覚が床の屑の乱れた箇所を捉えたのだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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