...あるいは更にこの機に乗じて仏教を九天の上に昇らしめんと勉むるに至りぬ...
津田左右吉 「仏教史家に一言す」
...明和九年の行人坂の火事には南西風に乗じて江戸を縦に焼き抜くために最好適地と考えられる目黒の一地点に乞食坊主(こじきぼうず)の真秀(しんしゅう)が放火したのである...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...露人は既に南下の勢に乗じて...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...だれからも注意を向けられていないのに乗じて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...将軍不在に乗じて...
中里介山 「大菩薩峠」
...興に乗じて米友は...
中里介山 「大菩薩峠」
...今宵月明に乗じて中房(なかぶさ)を出で...
中里介山 「大菩薩峠」
...興に乗じて画嚢(がのう)をさぐり...
中里介山 「大菩薩峠」
...その掩護(えんご)に乗じて...
夏目漱石 「それから」
...港務の許可なしに夜陰に乗じてコッソリ上陸したり...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...風光るニースに至る一〇〇八粁(にひゃくごじゅうり)を縦走旅行するため不可思議なる自動車に乗じて巴黎(パリ)を出発したコン吉氏ならびにタヌキ嬢は...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...そして時を移さずその混乱に乗じて...
河本大作 「私が張作霖を殺した」
...この勢に乗じて民法の施行をも延期し...
穂積陳重 「法窓夜話」
...国王がこの事故に乗じて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...鉱石の扇動に乗じて...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...さらに興に乗じて着ていた白ワイシャツの胸の辺へもしきりと花をすり付けて染め...
牧野富太郎 「カキツバタ一家言」
...更に興に乗じて着ていた白ワイシャツの胸の辺へも頻りと花を摺り付けて染めしみじみと昔の気分に浸って喜んで見た...
牧野富太郎 「植物記」
...それも大路は選ばず、城北へ細く険しい山道を目がけ、夜陰に乗じて、突破を試みるに違いない」と、掌(たなごころ)をさすようにいった...
吉川英治 「三国志」
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