...始(はじめ)はマンドリンかと思ったが、中ごろから、赤木があれは琴(こと)だと道破(どうは)した...
芥川龍之介 「田端日記」
...そしてその真ん中ごろの両側が瓢箪形に少しへこんで...
大杉栄 「日本脱出記」
...夜中ごろに夫がくるりと向き直って...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...中ごろから小宮豊隆(こみやとよたか)が仲間入りをして...
寺田寅彦 「柿の種」
...中ごろ改革家と為り...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...お銀様が写経の心願を起したのは、甲府の躑躅(つつじ)ヶ崎(さき)の古屋敷で、神尾主膳の残忍な慾望の犠牲となって虐殺された幸内の菩提(ぼだい)を弔(とむら)わんがために始まったのが、中ごろから、法文をうつす殊勝な心よりも、今はかえって針で肉を刺す痛快味が、お銀様の身にこたえるようになりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それ中ごろの折助に二組の折助あり...
中里介山 「大菩薩峠」
...その夜中ごろ、天性の怪足力に馬力をかけて、一足飛びに関ヶ原の本陣から程遠からぬ美濃と近江の国境、寝物語の里まで飛んで来たがんりきの百の野郎は、案内知ったる寝物語の里の近江屋の方の雨戸をトントンと叩いてみると、それに手応えがありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...中ごろから姿を消してしまったが...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...どうおかんがえになります」先の月の中ごろから...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...秋の中ごろの午後の風景だということがわかる...
久生十蘭 「キャラコさん」
...大正の中ごろ、永田杢次が死ぬと、ラムネ屋は人に譲った...
火野葦平 「花と龍」
...真夜中ごろ長い休憩となるはずなので...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...徳利の利目(ききめ)がなくって真夜中ごろにしばらく忘れていた激しい痛みを感じだした...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...私どもの太陽(たいよう)がこのほぼ中ごろにあって地球(ちきゅう)がそのすぐ近くにあるとします...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...中ごろ行三(かうざう)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...然るに中ごろ婚嫁のために江間氏と長島氏との血が交つたらしい...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...十一月の中ごろのあるうららかに晴れた日に...
和辻哲郎 「漱石の人物」
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