...土を掘るのもいいが、地質(ちしつ)のことを考えてみなくちゃ駄目だよ」「地質ですって」「今、掘っているのは、どういう土か、またその下には、どんな土があるかということを心得ていないと、穴は掘れないよ」御隠居さんは、中々物知らしい...
海野十三 「未来の地下戦車長」
...中々きびしい演習のしかただつた...
恒藤恭 「學生時代の菊池寛」
...汽車の内も中々寒い...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...朝夕は中々かしましい...
徳冨蘆花 「漁師の娘」
...之はやはり編纂物とはいへ中々の大著である...
内藤湖南 「平安朝時代の漢文學」
...私も中々上手である...
直木三十五 「死までを語る」
...平岡は三千代の云った通りには中々帰らなかった...
夏目漱石 「それから」
...中々学問のある男で哲学を研究したということですが...
新渡戸稲造 「教育家の教育」
...時の会の宣伝も中々骨が……ウン君はラジオを聞いてた相だが...
羽志主水 「越後獅子」
...五宗中最後に現はれた時宗に就いて之を考察しても、前に掲げた原則の尚誤らざることを示すに充分である、一遍上人の一宗を建立したのは、近畿に於てしたのであつて而して此宗旨は、遊行宗と稱する程あつて、遍歴化道を主として、千里を遠しとせず邊陲の地までも普く及んで居るけれど、其主なる布教地は矢張關東諸國であることは、二祖たる他阿眞教及び同じく一遍の弟子たる一向上人の活動を見ても明かに分かる、又奧羽に於ける時宗の布教は、其遲く起こつた宗旨の割合にしては、中々盛で、宗祖一遍自身は磐城岩代から陸前邊迄遊行して居るのみならず、二祖眞教も磐城殊に岩代に布教し、二祖の弟子其阿彌は陸中邊まで、湛然は陸奧の北端まで行つて居る、其外一遍の弟子の宿阿尊道といふ僧も陸中邊まで巡錫した、又五祖の安國上人は磐城より陸前迄遊行した、其外時宗の僧侶の出羽に多く入つて布教したことは、他宗の遠く及ばぬ所で、一向上人が岩代から羽前にはいつたのを始めとして無阿和尚、辨阿上人、崇徹、礎念、證阿、向阿等羽前地方に活動して居る、而して此等の僧侶が他宗に於けるが如く羽州に入るに越後よりせずして、岩代より直にせるのは、蓋し遊行の名に背かず、天險をも事とせずして、布教し廻はりしことを徴するに足るものである...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...こゝの濡れ佛さまにも中々の名殘をしまれて...
樋口一葉 「ゆく雲」
...この事も中々易(やす)くないと云(い)うのは...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...番頭も中々剛情で...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...先づ「女夫鎹」の許可を得た、相手役すゐせんをたのみ、それから色んな芸談になったら、中々尽きず、ビクターへあせり心地でかけつけたのが二時...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...堀口大学の「季節と詩心」に没頭、中々いゝ随筆...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...山田伸吉に教はったこと中々むづかしく...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...花束といふキャバレー、女も美しく、中々高級...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...この風呂に入り給えと勧められてそのまま湯あみすれば小娘はかいがいしく玉蜀黍の殻(から)を抱え来りて風呂にくべなどするさまひなびたるものから中々におかし...
正岡子規 「旅の旅の旅」
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