...第十七号以後ただの『文庫』と改題してからは世間並のただの雑誌となってしまった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...このたびの戦争のために私もいろいろ人並の苦労は致しましたけれども...
太宰治 「おさん」
...フロールのように人並の脚を持つことただそのことだけであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...高い建物の間に挾ってる低い屋根並の彼方に...
豊島与志雄 「反抗」
...それは月並のつく芋山水(いもさんすい)を描いたものでなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただ人並の祝意を表しておいたが...
夏目漱石 「行人」
...世間並のやうな顏をしてゐますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...並の女の人の胸の高さよりは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...安並の人柄が氣に入つたのか...
林芙美子 「婚期」
...二等兵並の扱いで...
久生十蘭 「ノア」
...家並の切れた寂しい場所で...
火野葦平 「花と龍」
...夜半に見る狼の毛並のやうに一面に銀色を帯びた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...日本海軍の航海術の手並のほどを見せているのだ...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...世間並の修辞をぬきにして申せば...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...毛並のつやつやしい純白な犬であった...
室生犀星 「幼年時代」
...二十になれば並の人」てふ進むも早く退くも早き日本人の特性は田口君も例外たる能はざる乎...
山路愛山 「明治文学史」
...並の女と異(わざ)らないやうな表情で嬉し相に其等の TOUTES CHOSES を見比べて居る女の顔をじつと見た...
與謝野寛 「素描」
...軒並のハイカラな飾窓の硝子(ガラス)に...
オン・ワタナベ(渡辺温) 「兵士と女優」
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