...彼らが処世上に及ぼした影響の大なるに比すれば...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...或は当時世上にそう云う風説もあったのであろうか...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...世上一般の空気をできるだけにぎやかにするためだか...
夏目漱石 「三四郎」
...むしろ世上における普通の礼である...
新渡戸稲造 「自警録」
...寛元二年頼嗣の繼立に付きては、吾妻鏡は何等の委曲をも傳へず、建長三年頼嗣廢せらるの件に關しても、建長三年十二月廿二日の條に鎌倉中無故在物念謀反之輩之由、巷説相交、幕府並相州御第警巡頗嚴密云々同月廿六日の條に今日未尅之及一點而、世上物也、近江大夫判官氏信、武藏左衞門尉景頼、生虜了行法師矢作左衞門尉(千葉介近親)長次郎左衛門尉久連等、件之輩有謀反之企云々、仍諏方兵衛入道爲蓮佛之承推問子細、大田七郎康有而記詞、逆心悉顯露云々、其後鎌倉中彌騷動、諸人競集云々同月廿七日條に被誅謀反之衆又有配流之者云々、近國御家人群參如雲霞皆以可歸國之由被仰出也と記載するのみにて將軍廢立の理由に至りては極めて漠然たり、吾妻鏡の最後の記事なる將軍宗尊親王を廢して京都に返すの條もまた要領を得ず、盖此書の編者回護の途なきよりして事實を湮滅したるものなり吾妻鏡の北條氏の爲に辯護し屡曲筆に陷ること如此なるよりして見れば、余は之を以て幕府の公書類となすよりは道春の考證に從ひて北條氏の左右の手に成れる者となすの穩當なるを信ずるなり...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...世上(せじょう)の有力者を一人残らず網羅することになって...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...世上の諸々の現象は...
牧野信一 「新興芸術派に就いての雑談」
...年寄りなどは往々そんな例を引いて処世上の戒め言に云ふ場合もあるらしいが...
牧野信一 「毒気」
...人が来ないので世上の様子がさつぱり分らないには困る...
正岡子規 「墓」
...そのことから不穏な空気が世上に醸(かも)されていくことにもなったし...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...其経済雑誌が世上の歓待する所となりて...
山路愛山 「明治文学史」
...世上一般の四方山ばなしに興じているだけで...
吉川英治 「三国志」
...時の世上へむかっての...
吉川英治 「私本太平記」
...これを世上一般では甲館(こうかん)と称したり...
吉川英治 「新書太閤記」
...この稀代な法令が出たとき、世上の人間共は、身を疑って、まごついた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...世上で「夜食の少将」とあだ名していることをふと思い出したからである...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...実は世上の兵法というものが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...はっきり申せ」「指切りの郁次郎と、世上の評判も、もうお耳には入っていることと存じますが」「こ、これッ加山、指切りの郁次郎とは、それや一体、なんのこッちゃ」「ではまだ、何事も、老先生にはご存じないので」「この鶉坂から一歩も出ぬわしじゃ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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