...わしの心に不安を与へずにはゐなかつた...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...……与一兵衛じゃあるめえし...
泉鏡花 「歌行燈」
...取次ぎの侍臣に与えた鋭い返事は「わたしの名づけ児の...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...投げ与へられた団子を追うて走る犬...
種田山頭火 「行乞記」
...理論の代りに実践が出て来て決裁を与えるのではなくて...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...「与えられたもの」「課せられたもの」――之が一般的な意味で客観である――なくして構成が成り立ち得ようか...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...従って前者が後者を基ける原理となるというようなことは零に特殊の意味を与えない限りこれからは出て来ようのないことなのであるから...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...「君たちはこんなものを民衆に与えるのか...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...居住者に出来る限りの幸福を与えるような...
豊島与志雄 「文学精神は言う」
...引け目を感じないことを与八は直覚する...
中里介山 「大菩薩峠」
...この世界は新しい事件を与えることはない...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...『大日本植物志』こそ私に与えられた一大事業であったのである...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...牧畜状態の性質そのものが戦争に対する不断の機会を与えるように思われる...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...そうしてあの無心な美は歴史に与えられることなくして終ったであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...心に暗示を与えてから徐徐に今日一日の青芝を踏みたいと希う真紀子の努力もよく分るのだった...
横光利一 「旅愁」
...敗走の兵に蘇生(そせい)の思いを与えて...
吉川英治 「三国志」
...紅筆(べにふで)で蓮華散(れんげち)らしを描いて与え...
吉川英治 「私本太平記」
...背ぼねに伸びを与えて欠伸(あくび)した...
吉川英治 「宮本武蔵」
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