...唯不釣合な醜い形に見えて来る事がある...
石川啄木 「氷屋の旗」
...この部屋の主には少し不釣合なほど艶(なまめ)かしい...
海野十三 「地獄の使者」
...哀愁をたたえた底知れぬ深さの碧眼(あおめ)が不釣合なほど大きく見えて...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「碧眼」
...その縁談を不釣合とも滑稽とも感ぜず...
谷崎潤一郎 「細雪」
...おまけに身体(からだ)よりも大きな笈(おい)を背負っていることがどうにも不釣合いです...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんなに不釣合いのものじゃないと思いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...獰猛組(どうもうぐみ)とはまるで不釣合である...
夏目漱石 「坑夫」
...なんとなく不釣合な貧しい感じを与えます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その不釣合(ふつりあひ)な熱情を努めて抑へるやうになさい...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...五体にくらべて顔ばかりが大変に不釣合なのが奇抜に映った...
牧野信一 「鬼涙村」
...それに比べて不釣合な容貌の魁偉さ...
牧野信一 「心象風景」
...それに伴れて酔ふ樽野の音声も五体に不釣合に高まり...
牧野信一 「円卓子での話」
...その鼻緒商の家には大きな蒼々とした桐の木があり私のところの小庭にはそれ丈けが少し不釣合ひな位小高い松ヶ枝が一ともと忍返しの上へもの/\しく聳え立つてゐた...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...ギリシア人にこんな不釣合な相手を与えたのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あの一目見て感ずる・主として顔つきの上に宿る・そしてしばしばきわめて小さな原因から我々に嫌悪を催させる・不釣合をも醜さと呼ぶ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その奥のガラクタ小舎とは不釣合いな奇抜なものに見える...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...醜い顔に不釣合な大きな眼をパチパチさせた...
夢野久作 「二重心臓」
...誠に不釣合な話です...
蘭郁二郎 「足の裏」
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