...元(もと)より文壇不遇の士の黄白(くわうはく)に裕(ゆたか)なる筈なければ...
芥川龍之介 「骨董羹」
...木歩の不遇の生涯はその死後の一時期において...
心猿 「九月朔日」
...五年前に不遇の中に易簀(えきさく)してしまったが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...時に於てか不遇のために失敗に出会うことは免(まぬか)れぬ...
大隈重信 「現代学生立身方法」
...はなはだ不遇のように見える...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...如何なる不遇の詩人も...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...物質の概念は久しく不遇の位置に置かれていた*...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...当時の諸星が皆不遇のうちに空しく材能を抱いて落ちて行ったのだ...
中里介山 「生前身後の事」
...いま不遇の地位にいるのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...且つそれが幾分か不遇の主人をなぐさめる所以(ゆえん)になるだろうと思っていたところが...
中里介山 「大菩薩峠」
...不遇の遊魂を慰めるために...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかし不遇の角行燈子が...
中里介山 「大菩薩峠」
...蕪村は不遇の詩人であった...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...所有(あらゆる)不幸不遇の人をも吸収して...
福田英子 「妾の半生涯」
...いづれも練達巧緻の技量を有しながら兎角に志を得ない轗軻不遇の人々許り...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...吁(ああ)この不遇の人、不遇の歌...
正岡子規 「曙覧の歌」
...不遇のまゝ終つたらうか...
吉川英治 「折々の記」
...平家二十年の栄花もつかのま、重盛は逝き、相国清盛もようやく老い、福原開港の業成って、日宋交流の途が開かれたよろこびも、一面、不遇の源氏党や、飢餓疫病の年々に苦しむ衆民のよろこびとはならず、治承四年、以仁王を盟主とする源三位頼政らの宇治川合戦を口火として、平家を討たんの声は、澎湃(ほうはい)として、諸国三道の合言葉となった...
吉川英治 「随筆 新平家」
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