...不敵な赫(かがや)きも宿っている...
芥川龍之介 「三右衛門の罪」
...「これだね?」「…………」不敵な調子でふてぶてしくベナビデスが頷(うなず)いた...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...不敵なこと言った男がいたが...
豊島与志雄 「波多野邸」
...それは赤裸々であるがゆえに、新しく生まれる巨大な、不敵な太さが、そこに現われようとしている...
中井正一 「美学入門」
...この大胆不敵なる曲者(くせもの)の詮議であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...どんな大胆不敵な野郎でも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...賽錢箱の蔭に捨てて行つたのは不敵な振舞ぢや」「それを拜見いたしませうか」和尚は執事を呼んで幅から切り離された軸を取寄せました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...間もなく椅子の中にフンゾリ返って不敵な寝息を立て始めた...
久生十蘭 「魔都」
...ところがあくまで不敵な助丸はひと晩のうちに若い者を連れて遊びに行き...
正岡容 「寄席」
...それとも、さすがは、悪の統領だったお人、わたしに刃向って見ようとするであろうか?雪之丞は好みの、雪投げの寒牡丹の衣裳に、女よりもなよやかな身をつつんで、つつましく坐ったまま、不敵な微笑を、美しい紅い口元にうかべた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...不敵なほほえみを絶たなかった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...人はネロに対して不敵な返答をした...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしの大胆不敵な放言は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その浅黒い面と眼底(がんてい)に潜むどこか不敵なものを...
吉川英治 「私本太平記」
...ふしぎな容貌と――そして余りに不敵なほど――快(こころよ)げに眠っているからだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...閉(と)じてはいても眼(まなこ)は不敵なものを蔵し...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――いつもの不敵な眼も...
吉川英治 「源頼朝」
...ごらんなせえ、人の、莨を吸ってやがる」指さすと、彼女は、不敵な、そしてまた、ひどく蠱惑(こわく)な、あの笑靨(えくぼ)を、海月(くらげ)のように、頬に、チラつかせて、「オヤ、おまえさんの?」「勝手にしやがれ」「しみったれたことをお言いでないよ、莨の一ぷくや二ふく、いいじゃないか」「あれだ……」と、あきれ顔に、「親方、世の中にゃ、こんな不敵な女もあるもんでしょうか」「どうせ、ひとすじ縄で行く女じゃあるめえ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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