...此神州に生れて誰か天子様に抵抗(はむか)ふ不届者があるもんか...
内田魯庵 「犬物語」
...主人の頭に傷をつけた不届者だといつて...
薄田泣菫 「茶話」
...父なる神を指すものなればなり」火炙りの刑がこのような不届者に適用されるのは明らかだった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...「奈良崎、君公の御裁許も仰がず、濫りに私党を組んで、無届出奔に及ぶ段、不届千万、上意によって討取る」「そうか」奈良崎が、足に敷いていた草履を蹴飛ばして、身構えすると同時に、草が動き、物音がして、人が、槍が、草叢の中から現れた...
直木三十五 「南国太平記」
...大公儀の御眼を昏(くら)ます不届千万の処置振り...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...不届な奴」一刀を提げて大村兵庫は立ち上がりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...九条家では不届な家職を手打ちにしたというのであるけれど...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...もっと不届きなのは...
牧逸馬 「沈黙の水平線」
...この浅ましい光景を発見するやいなや大声を張りあげて――われらが王の御乗船に土足をもつて踏み込まうとするとは不届き至極な木ツ葉海賊奴...
牧野信一 「船の中の鼠」
...不届きな奴だな! よくも...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...京へ登りしよりこの方(かた)文一本くれぬ不届者(ふとどきもの)...
南方熊楠 「十二支考」
...拾いあげた物をこれへ出せ」「そんなことは知らん」「不届きな! 汝...
吉川英治 「三国志」
...あるまじき不届きな沙汰」「何とも恐れいりまする」「かかる軍紀の弛(ゆる)みが見ゆればこそ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...今日まで隠れおッた不届き者ではないか」「あいや...
吉川英治 「新・水滸伝」
...役に立たぬ不届き者と...
吉川英治 「親鸞」
...失うた粗骨は不届きなれど...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
...怖ろしい声で、不届き者っと、叱るや否や腰の太刀をひき抜いて、逃げかける鬼藤次の肩へ、うしろから一太刀あびせた...
吉川英治 「源頼朝」
...彼は先ず争をひき起した男の不届を責め...
和辻哲郎 「鎖国」
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