...何かしら不安なものがおそいかかって来た...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...不安な心持が離れなかつた...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...不安な、気持のわるい好奇心を感じながら、彼がその方へ歩いていくと、二人の男が暗い斜面からプラットフォームへあがってきたが、その二人は防水布でおおった担架をかついでいた...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...もしやまだ生きていたのではなかったかという不安な心持ちがして来て非常にいやな気がした...
寺田寅彦 「子猫」
...はかない不安な気持ちになった...
豊島与志雄 「子を奪う」
...グラチアの健康の衰えは一つの不安な影を投じた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...不安なものが、しだいに、わたしの胸に濃く淀んでいった...
豊島与志雄 「自由人」
...不安な眼で眺めながらも半ば気が狂ってる人だというので...
豊島与志雄 「ものの影」
...長屋の人々が、七八人――女も、男も、軒下に立って、不安な顔をし、口早に、喋っていた...
直木三十五 「南国太平記」
...命令を断わることは自分の不安な心持を告白することになるからであった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...みなの心に、不安な思いが、またドっと雪崩(なだれ)のように落ちかかって来た...
久生十蘭 「キャラコさん」
...淋しい不安な感じ...
久生十蘭 「キャラコさん」
...今迄にない不安な吹込みをやった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...不安な時間が経過して...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...パリが好きだが」依然として疑っており不安なようだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...三人の後姿が蝶のやうにちいさく私の不安な視線の的にチラチラしてゐるばかりでした...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...その不安な顔いろは...
室生犀星 「幻影の都市」
...一脈の哀傷と不安なものがカスれていました...
吉川英治 「江戸三国志」
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