...上手にはとても話されません...
芥川龍之介 「俊寛」
...黒い筒袖を着ている腕が、罪人の頭の上へ、金属で拵えた、円い(かぶと)のようなものを持って来て、きちょうめんに、上手に、すばやく、それを頸の隠れるように、すっぽり被せる...
アルチバシェッフ M. Artzibaschew 森鴎外訳 「罪人」
...そのそれ/″\の女も上手に相手をしてゐる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...きっとやりくりが上手に違いありません...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...けれども、そのような失敗にさえ、なんとか理窟をこじつけて、上手につくろい、ちゃんとしたような理論を編み出し、苦肉の芝居なんか得々(とくとく)とやりそうだ...
太宰治 「女生徒」
...うつ伏せになったわしの蹠(あしのうら)に上手に両足で乗って...
富田常雄 「面」
...上手に引越しをする……と云い出す...
豊島与志雄 「明日」
...つまりお前は上手にやったわけだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「まあ、お上手に、遊ばしますこと」三人の侍女が、小藤次を見て称(ほ)めた...
直木三十五 「南国太平記」
...上手に立廻ったらしいから...
直木三十五 「南国太平記」
...女は荷をおろしかぶつてた手拭をとつて襟などふきながらなんのかのと上手に愛想をいひいひさしもの弱虫を手なづけてしまつて...
中勘助 「銀の匙」
...道傍(みちばた)の柳の小枝を上手に切つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私は二度上手に物を盗みました...
松永延造 「職工と微笑」
...それよりも一叢のとくさが流れの上手に蒼古として簇生してゐるのが嬉しかつた...
室生犀星 「故郷を辞す」
...)一体警戒線は上手に布いてあるよ...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...イクラ上手に探りを入れても丁稚...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...なかなかお上手にお撰みになる向きが多いのです...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...盗(と)るのならもっと上手にとって貰いたいと澄ましていうと主人は一層大きな声で面白そうに笑い続けた...
横光利一 「機械」
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