...その上品な風采に似ずその青年はまるで落付きがなかった...
海野十三 「恐怖の口笛」
...上品なるはあみはじめに白紙を用ひ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...上品な家であつた...
鈴木三重吉 「桑の実」
...もっと上品なものなんだ...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...上品な紳士である...
太宰治 「花火」
...顔にはできるだけ上品な表情をうかべようと...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...この新聞は上品な新聞だからここへ出る広告なら間違はないと思って四月十七日の分の広告欄を読み始めると...
夏目漱石 「倫敦消息」
...蒼白い上品な顔をすっかり硬(こわ)ばらせて居る位ですから...
野村胡堂 「悪魔の顔」
...そのくせ何処か上品なところのある...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...統括(ひっくる)めて云えばまず上品なこしらえ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...上品なる令嬢ばかりの前で一席(30)...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...見識のある上品な貴女である御息所はどんなにいやな気がさせられたであろうと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...上品な美しいお声で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...お玉の方では、どうせ親の貧苦を救うために自分を売るのだから、買手はどんな人でも構わぬと、捨身の決心で来たのに、色の浅黒い、鋭い目に愛敬(あいきょう)のある末造が、上品な、目立たぬ好みの支度をしているのを見て、捨てた命を拾ったように思って、これも刹那(せつな)の満足を覚えた...
森鴎外 「雁」
...相撲好きで明治初年の花形力士相生と義兄弟、そこで相生太夫と名乗り、後相生が大関となって綾瀬川、自分も綾瀬と改名、昔の儒者然たる容貌で愛嬌はないが、上品な老人...
山本笑月 「明治世相百話」
...先ず上品な「希臘(ギリシャ)型」...
夢野久作 「鼻の表現」
...内は前栽(せんざい)から玄関もほかの青楼(せいろう)とはまるで違う上品な館(やかた)づくりだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...上品な僧侶が其處に立つてゐた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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