...上使の趣は、「其方儀乱心したとは申しながら、細川越中守手疵養生(てきずようじょう)不相叶(あいかなわず)致死去(しきょいたし)候に付、水野監物宅にて切腹被申付(もうしつけらるる)者也」と云うのである...
芥川龍之介 「忠義」
...修理は、上使の前で、短刀を法の如くさし出されたが、茫然と手を膝の上に重ねたまま、とろうとする気色(けしき)もない...
芥川龍之介 「忠義」
...御(お)上使の落度(おちど)いささかなし...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...エセックスは、上使に、病重くてとうてい起き上がれないという復命を託した...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...事実上使われねばならぬ必然性があったのである...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...いつ上使を受けてもいいように晴れの白装束に身を飾るとか...
永井隆 「この子を残して」
...上使(じょうし)が坐わる所だと悟って以来決して床の間へは寄りつかない男である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...――御上使のお入り――と来たぜ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...京都から来るお針医と江戸から下る御上使との接待の用意なんぞはうわの空でしていて...
森鴎外 「阿部一族」
...綱宗は上使を受ける時などに...
森鴎外 「椙原品」
...着替えをさせた安之助を抱いて上使を迎えた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...太田摂津(せっつ)守が上使を命ぜられ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...またその上使は、誰と誰?」「糟谷孫六(かすやまごろく)どのと、三島新三(みしましんざ)の御両所にござりまする」「糟谷道教(かすやどうきょう)の子、孫六がお使いか...
吉川英治 「私本太平記」
...――ご上使へ、先ぶれしておけ...
吉川英治 「私本太平記」
...上使の糟谷孫六、三島新三のふたりには、一刻の猶予(ゆうよ)を乞うて、彼だけふたたび、門外へ出て来たのだった...
吉川英治 「私本太平記」
...――御上使とのこと...
吉川英治 「新書太閤記」
...将軍家から見舞の上使として三宅備前守を遣わされた程...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ふたりの上使が立てられ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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