...温度分布の関係から視線の上と下とで空気の密度と屈折率の差違のあるために生ずる現象であるが...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...窓は上と下とについています...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...上と下に二重にくっついているのです...
江戸川乱歩 「超人ニコラ」
...僕は演壇の上と下との会話や討論を弁士として試みようと思った...
大杉栄 「新秩序の創造」
...上と下との肉の色がはっきりと違っていた...
田中貢太郎 「陸判」
...上と下と別々にして押し込んだ...
徳田秋声 「黴」
...人々は「人は人に対して狼である」という奔放な喜びをおたがいにぶっつけあって、もはや上と下、獅子と羊の身分はもはやなくなったんだと、確かめあうのである...
中井正一 「美学入門」
...上と下への生き別れだよ――首が落っこっても痛くねえように...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは六角の柱の上と下とに...
中谷宇吉郎 「自然の恵み」
...上と下が色のちがう古ぼけたセパレーツと...
久生十蘭 「あなたも私も」
...浅い芽の色が蒼古たる石を上と下とから形を描き合せるのかも知れぬ...
室生犀星 「庭をつくる人」
...上と下との曲木(まげき)には厚ぼったく白の胡粉(ごふん)で割菊(わりぎく)の紋などをつけます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...水は上と下とからじりじりと砂を崩した...
山本周五郎 「さぶ」
...「あんたうちの社長知ってやないか」上と下の歯がむきだしになって...
山本周五郎 「陽気な客」
...剥(む)きだしになった上と下の歯ががちがちと鳴る形相を眼の前に見るような声であった...
山本周五郎 「陽気な客」
...坂の上と下から騎馬の警官隊が栗色の馬の胴をよせ合い密集部隊となってじりじり群衆を締めくくって来るのだった...
横光利一 「旅愁」
...いつか、赤壁渓(せきへきけい)の小道で見かけて、たたみ上げた野州石の上に身を隠し、主従して這い松の蔭からのぞき下ろした時、ふと、上と下で、顔を見合せるなり風の如く去ッた覆面の白い顔はこの男に違いありません...
吉川英治 「江戸三国志」
...ひとり組み伏せて、「くッ」と、上と下で、白刃を奪(と)り合っていた次男経高が、深股(ふかもも)へ矢をうけて、「やられたッ」と、さけんだ...
吉川英治 「源頼朝」
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